モウリーニョの攻撃、カンデラの返答

 

ローマに触れる者はただではおかない。対戦相手であろうと、審判であろうと、ジャーナリストであろうと、ジョゼ・モウリーニョは譲歩しない。そして、例外もない。そう何故ならコッパ・イタリアでジェノアを破った直後のスペシャル・ワンの最新の辛らつな言葉はフリードキンのクラブに非常に近い人物、ヴァンサン・カンデラに向けられたものだからだ。カンデラはイベント(日本ツアーではローマの大使の一人だった)や慈善活動に参加することで何年も前からクラブと協力しているジャッロロッソが3度目のスクデットを獲得したときのSBだ。つまり、ローマを代表してきた、そしてこれからも代表し続ける顔である。そのため、先週の日曜日、DAZNで放送されたミランとのビッグ・マッチの試合後ではこのフランス人が主役の一人となった。

ミラン戦の土壇場で引き分けをもぎ取った後、その元選手はニコロ・ザニオーロのパフォーマンスに関して自身の当惑を表明していた。

(おおかみ司書注:カンデラさんは”もちろん、彼にはもっと多くのアシストとゴールを期待している。 彼は2年間怪我をしていて、素晴らしい状態に戻るのは容易ではない。だがもし彼、エイブラハム、ペッレグリーニ、ディバラ、そして他のすべての選手がうまくやれば、昨季味わったように満足感を得ることができるだろう。”と述べました。)

モウリーニョを激怒させた言葉である。事実、(少なくともイタリアでは)2ヶ月近く記者会見をしていなかった後、そのポルトガル人は沈黙を破り、次のようにエピソードに関して一直線に戻った。「全力を尽くす我が選手は常に私の愛情の対象だ。(コッパ・イタリアの試合中に)私ががっかりした唯一のことはザニオーロへのブーイングが聞こえてきたことだ。だが、ローマから給料をもらっている人がいて、その人がマイクの前で選手を批判するとき、戸をあけて人々はローマに歴史を有する人の話し耳をかたむけてしまう。」フランス人に向けて、強力かつはっきりとした、正面からの攻撃だ。

しかし、それだけではない。モウはジャッロロッシの背番号22を公然と擁護し、ジャッロロッシの人々の忠誠心を呼び起こそうとする。「私の歴史はクラブにおいて小さいが、願わくば私の話に耳を傾けてもらいたい。全力を尽くす選手をブーイングしないよう頼むよ。」カンデラからの予期せぬ「同士討ち」を受けての爆発的な反応である。

モウリーニョの声明はすぐにウェブ上を駆け巡った。オリンピコのプレス・ルームからは“urbi et orbi《都(ローマ)と世界に、教皇が全カトリック信者に呼びかける際の言葉》” というメッセージがはっきりと届いた。みんなに。夜にカンデラは彼の言葉の意味を明確にし、状況を正常に戻そうとすべくインスタグラムに投稿を公開して返答した。

”みなさん、こんばんは。この発言は私を驚かせた。人々が私の発言のせいでニコロにブーイングしたとは考えていないし、思ってもいない。私を知っている人なら、分かるはずなのでとても残念だ…。ローマについて自分の意見を言うときは、いつもこのクラブ、チーム、勝利者の監督、そしてロマニスタの人々への大きな敬意と愛情をもって話している。論争になることは望んでいなかった。そんなのは私の一部ではない。皆に抱擁を、そしてsempre forza Roma”

モウリーニョの怒りをなだめるのに、フランス人の態度は十分だろうか?モウリーニョがフィオレンティーナ戦の前夜に記者会見を行わないこともあり、知る由も無い。


Gazzetta.it


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