【Bayer 04】Wikipediaの闇を暴く!【Leverkusen】

 

今巷で話題の一つと言えば、

選択的夫婦別姓問題

これです。

似たような問題は遠くドイツでも話題になっているようです。

というのもこの1月に諸事情でエルモソを、ローマと共にラグビーをした仲であるBayer Leverkusenに養子(レンタル)に出しました。

そのエルモソから

養子の手続きで様々な書類を提出しなければならないが、Bayer Leverkusenのフリガナの種類が多すぎて何と書けばわからない。助けてくれ。

とのお手紙が届いたのです。

手紙を見た私は早速Wikipedia日本語版を訪ねることにしました。

Wikipedia日本語版と言えば、大抵のワードで検索上位にでてくるインターネット界の大手。

それは海外サッカーにおいても例外ではなく、ここでふられたものがインターネットのスタンダードなカナ表記になる可能性が高い、言わば海外サッカーの戸籍謄本です。

Bayer Leverkusenの戸籍謄本を調べてみると

見出しには

バイエル・レバークーゼン

その後にこの記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。として

バイエル・レヴァークーゼン

バイヤー・レヴァークーゼン

バイエル・レーヴァークーゼン

バイヤー・レーヴァークーゼン

バイヤー・レーバークーゼン

とあるではありませんか。

いやいや

いやいやいやいや

選択肢ありすぎ!

いくら選択的夫婦別姓が話題になってるとはいえですね、選択肢が多ければ良い訳じゃないでしょう?

これはやりすぎです!

エルモソが選択できなくて助けを求めてくるのも、無理はありません。

エルモソがかわいそう!

海外サッカーの戸籍謄本とあろうものがこの体たらく!

しっかりしてください!

大人の都合で割を食うのはいつだって子供達なのですよ!

Wikipedia日本語版の闇を垣間見た私はエルモソのために選択肢を絞ってやることにしました。

手始めに

Bayer LeverkusenをBayerとLverkusenに分け、前者から調べていくこととしました。

調べ方は

ドイツ語の有識者を頼る

です。

私が頼ったのが2013年より 静岡大学人文社会科学部准教授・教授でドイツ語学を研究分野とされている大薗正彦さんです。

彼が個人的に運営しているというサイト「ドイツサッカーの空き地」のドイツ語サッカー用語集によると

>Bayer [バイアー] ①((クラブ名)) バイアー・レーヴァークーゼン(→Bayer 04 Leverkusen)

とありました。

バイアー?

バイエル、バイヤー、バイアー!

選択肢が一つ増えてしまいました!

そこで実際のドイツ語音声を聞いてみることに

Bayer 04 Leverkusenの公式YouTubeのハイライト動画より(冒頭付近)


うん?

私にはバイアルンフィーアと言っているような感じに聞こえます。

これはひょっとしてバイエルって言ってる?

うん、何度聞いてもバイアルンフィーアに聞こえる。

でも大薗正彦さんが間違えるとも思わないし・・・。

悩むこと数十分、フィーアがドイツ語で4のことであると気づきました。

ってことはバイアルンフィーアってBayer 04って言ってるのでは?

じゃあ、ドイツ語で0は?

ヌルか。

ヌル!

分かった!

バイアルンフィーアではなくてバイアヌルフィーア

つまりバイアー(Bayer)・ヌル(0)・フィーア(4)

こうね。

以上のことからBayerのフリガナはバイアーかバイヤー!

ここは有識者である大薗正彦さんにしたがってバイアーとしましょう。

お次は

Leverkusen

こちらは

レバークーゼン

レヴァークーゼン

レーヴァークーゼン

レーバークーゼン

の選択肢があります。

主要な違いは前半の長音の有無でしょう。

Leverkusenは地名かつ知りたいのは長音の有無なのでIPA 国際音声字母(記号)を見てみることにします。

Collins英語辞典によるとLeverkusenのIPAは

leːvərˌkuːzən

【ː】

が長音を表す記号でleːだからレーですね。

以上のことからLeverkusenのフリガナはレーヴァークーゼンかレーバークーゼン

ここも有識者である大薗正彦さんにしたがってレーヴァークーゼンとしましょう。

エルモソ、できましたよ!

Bayer Leverkusenのフリガナはバイアー・レーヴァークーゼンが最も適切かと。

Bayer 04 Leverkusenならバイアー・ヌル・フィーア・レーヴァークーゼンです!

とここまで来て聡明なエルモソなら

なぁ、ならBayer Leverkusenの戸籍謄本の見出しのバイエルってどこからきているの?

きっとこう思うでしょう。

ここまでバイエルにはほぼ触れていませんでしたからね。

安心してください!

私は選択的夫婦別姓などという話題に乗っかって子供たちを惑わす闇深きWkipedia日本語版とは違うのです!

しっかりしらべてありますとも。

バイエルとは舞台ドイツ語による発音です!

舞台ドイツ語とは

コチラには

>これは、方言が多いドイツ語圏で、歌や演劇の世界で標準的かつ明瞭に通じる発音を確立すべく制定されたものです。他の言語においても、日常語の発音と舞台発音は異なるものとして理解されています。

とあり、コチラには

>舞台ドイツ語って何?と思って調べてみました。そしたら、舞台上からもセリフが良くわかるように、「r」の発音を大げさに「エル」と発音する、という事でした。

とあり、コチラには

>明治維新以後、日本でのドイツ語教育でも、その「舞台ドイツ語」を正則として教えていたと。どうやら1990年ごろまで、そんな「正則」ドイツ語発音だけを載せていた独和辞典もあったらしい。

>でも、現代(てか、20世紀になってから)は、そういう発音はドイツでは本当に特殊な場合しかしないみたいです。Tigerはティーガー、Panther はパンターです。Bayerをわざわざ「バイエル」と発音する人は、少なくなってる。

とありました。

要するに現在ではあまり使われない古い発音で日本がそれを正則として教えていた時代もあったそうなのでその名残と思われます。

以上。


エルモソ、元気でね。また何かあればお手紙ください。夏にはまたローマに帰っておいで。


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