セリエA第18節、ローマ対サッスオーロ


セリエA第18節、ローマ対サッスオーロ フォーメーション

ローマは4-2-3-1の布陣でスタート。サッスオーロは4-4-2の布陣でスタートしました。


得点シーンは8分フロレンツィの浮き球のパスに反応しサッスオーロのディフェンス・ラインを抜け出したシック。フロレンツィからのボール受け取ったシックをペナルティ・エリア内で後ろからフェッラーリが倒す。VARの末ローマのPKに。PKキッカーのペロッティがこれを冷静に決めローマが先制しました。続く得点は28分、クリスタンテのディフェンス・ライン裏へのパスにシックが反応しコンシーリと1対1の状況に。飛び出してきたコンシーリをシックが冷静にかわし無人のゴールにボールを流し込みました。さらに59分には自陣の深い位置にいたウンデルのロングパスにザニオーロが反応し右サイドからディフェンス・ラインを抜け出す。ザニオーロはそのままドリブルでペナルティ・エリア内に侵入。コンシーリと1対1になるもフェッラーリが後ろから追いかけてきて2対1の状況に。ザニオーロは2回のキックフェイントでフェラーリとコンシーリのバランスを崩させ地面に倒れこませた後チップ・キックシュート。ローマが3点目を奪いました。最後の得点は90分ロカテッリのスルーパスに反応したババカルがディフェンス・ラインを抜け出す。ファシオが追いかける。ファシオが追いつく直前でババカルがグラウンダーのシュート。オルセンが横っ飛びで防ごうとするもボールのスピードの方が速く間に合わず。サッスオーロが一点返しました。

試合の感想

昨日の投稿で案ずることなかれ、ローマにはイエス様(ジェズス)が付いておられる。(ジェズスがクリスマスにTwitterでメッセージを投稿した際にイタリア語でヨハネ・イエス様(Giovanni Gesù)よりとしたことから、Jesusもポルトガル語でイエス様を意味するのでイエス様の誕生を祝うクリスマスに自分とイエス様どちらからのメッセージともとれる洒落たダブルミーニングになっている。)と記したけれど、どうやらそれは事実だったようです。勝てなければディ・フランチェスコさんの首が飛びかねなかったので試合前はとても案じていたのだけれど、まさに案ずることなかれの試合内容だったと思います。まず素晴らしかったのはオルセンです。開始早々のベラルディの意表のついたロングシュートを良く防いでくれました。あれを防いでくれていなかったらこの試合どうなっていたことか。彼はユーヴェ戦でも複数回決定機を阻止してくれたけれどこの試合でも3度の決定機(ベラルディとディ・フランチェスコさんの息子さん、バカカルのやつ)の内2回も防いでくれました。オルセンはアリソンほど守備範囲は広くなくアリソンのように相手のプレスをひらりとかわす足技もないけれどセーヴィング技術はアリソンと遜色ないと思うし、少し前のOptaデータではセリエAでNo.1のロングフィード精度を誇っていたので今にして思えばアリソンを放出してオルセンを獲得したことはお金的に大正解でした。さすがミダス王(モンチさんの愛称の一つ)です。そしてペロッティのPKも素晴らしかったです。ペロッティは以前からPKがとても上手ないわゆるPK職人だったけれど、以前まではゆっくり助走をとって相手のGKが動いてから逆方向にゆっくりとしたボールを蹴り込むという感じでした。それが相手に読まれだして失敗して次のPK(たしかリヴァプール戦だったかな)では早い助走から強いボールを蹴り込むスタイルにモデルチェンジ。そして今回は早めの助走からボールを蹴る直前にスピードを緩め相手GKの動きをみてその逆に蹴り込んだ感じでした。どんどんスタイルが進化しているように感じてそのことに感動しました。それからシックです。PK奪取と1得点を記録しそのほかにも何度もチャンスに絡むローマに来て以降最高のパフォーマンスを見せてくれたように感じました。私的にはこの試合のMVPでした。きっとクリスマスに良い事があったのだと思います。彼はサンプドリアにレンタルの噂があるけれど今日のパフォーマンスを見るとローマに残って欲しいです。彼にとって素敵な試合になったと思います。とても格好良かったです。最後はザニオーロ(ロマニスタのアナウンサー北川さんがザニオロと呼んでいるように聞こえたのでそちらの方が現地の呼び方に近いのかなと思い一度ザニオーロからザニオロに表記を変えていたのだけれど、ディ・フランチェスコさんの試合前の会見と今日の得点後のオリンピコのコール&レスポンスを聴いているとザニオーロと呼んでいるように思えたのでやっぱり表記を元に戻そうと思います。ころころ変えてごめんなさい。)です。彼はこれまでの試合で後もうちょっとで得点という場面を何度も作っていたと思うけれど遂に初得点が生まれました。それもまるでトッティが憑依したかのような素晴らしい得点でした。キックフェイント2回で相手全員のバランスを崩し最後も相手をあざ笑うかのようなチップ・キック。もう心を鷲掴みにされました。恋に落ちました。完全に。北川さん情報によればザニオーロにはまだ彼女がいないとのことだけれど、彼女に立候補する素敵な女性が殺到すると思いました。素敵過ぎるよ。ザニオーロ。この若さでここまで活躍を見せるとは。イタリア人ということも相まってウンデル以上の衝撃を感じました。ディ・フランチェスコさんは試合後の会見でナインゴランのトレードを振り返って、「僕は二人のインテルの選手を望み何よりも第一に望んだのがザニオーロだった」と明かしたけれど素晴らしい目利きです。最高の仕事です。本当に素晴らしい気分です。試合後にこんな気分に成れたのは久しい気がします。サンタさんからの最高のクリスマス・プレゼントです。幼子のように浮かれています。オルセンがいて、ペロッティがいてシック、ザニオーロがいる。おまけにイエス様まで。もうパルマ戦快勝間違い無しなのです。そして浮かれついでに私は未来予知ができるようになってしまいました。2019年にローマのベンチに座っているのはディ・フランチェスコさんなのです。私にははっきりとそう見えています。


コメント

  1. おおかみ司書さんこんにちは。

    快勝でしたね! クリーンシートで終われればもっと良かったですが、まあそこは御愛嬌、ローマらしくて良いという事で。
    シックも2点に絡む活躍、オウンゴールが決まっていれば3点に絡んでしまうところでしたが、2点で良かったです。(笑)
    ザニオーロのセリエA初ゴールも素晴らしかったですね! このまま成長して、数年後には背番号10をつけられるような選手になってほしいです。
    ペロッティも凄く久しぶりの先発でしたが、やっぱりいるのといないのとでは違いますねー。冬の放出候補にもなっていますが、健康であれば欠かせない選手だと再確認させられました。

    実は試合前にサッスオーロ、パルマに連敗して更にル・ペッレグリーニがドーピング検査に引っかかって出場停止になるという酷すぎる夢を見てしまったので、勝ててホッとしました。(笑)

    ナインゴランはどうなるんでしょうね。もちろん戦力として戻ってきてくれるなら歓迎したいですが、素行が問題で放出されたのに素行が原因で放出されそうになってる選手を受け入れるのかな……とも思ってしまいます。

    とにかく次で今年も最後、笑って終えられるよう頑張ってほしいですね。

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    1. にょろろさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

      シックのオウンゴールになりそうな場面は肝を冷やしました。ゴールラインテクノロジーの映像をみてもゴールに入っていたように見えました。ギリギリセーフでしたね。

      ザニオーロの得点最高でしたね。私は彼の纏っている背番号が一瞬10かと錯覚してしまいました。将来背番号10をつけられるようになったら素敵なのです。

      なんたる悪夢を(笑)取り敢えずサッスオーロ戦の結果から正夢ではないようなので良かったです。にょろろさんが今晩良い夢が見れますように。

      ナインゴランはあの流失した会話が本当なのかは定かではないけれどインテルで上手く行ってないのは事実のようですからね。私も戻ってきてくれたら大歓迎なのだけれど、にょろろさんの仰る通り素行不良が原因で放出されそうな彼を再び迎え入れることは現実的ではない気がします。

      本当に笑って今年を終えられますように。お願いします。イエス様。

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