セリエA第19節、パルマ対ローマ


セリエA第19節、パルマ対ローマ フォーメーション

ローマは4-2-3-1の布陣でスタート。ジェズス投入後は彼が左のCB、ファシオが右のCBになりました。パルマは4-3-3の布陣でスタートしました。


得点シーンは58分、右のコーナーキックから。キッカーのウンデルの蹴ったボールをニアサイドにいたクリスタンテがフリック気味のヘディング・シュート。これがゴールネットに吸い込まれローマが先制しました。続く得点は75分、クリスタンテが攻め上がっていた左サイドのコラロフにパス。コラロフ、このパスをダイレクトで中央に折り返す。この折り返しのパスをクライフェルトがスルーしボールはロレンツォ・ペッレグリーニへ。ペッレグリーニはファースト・タッチで前を向くとペナルティ・エリア内左から右足のアウト・サイドでパス。このパスが(おそらく)バストーニに当たって軌道が若干変わりボールはペナルティ・エリア内右でフリーだったウンデルの元へ。ウンデルはこのボールを左足のイン・サイドでダイレクト・シュート。ローマが2点目を奪いました。

試合の感想

やりました。ディ・フランチェスコさん無事、進退のかかった最終試験に合格しました。桜が咲いたよ。昨日の投稿で大船に乗った気分で吉報を待つと記したものの、ボールは持てて攻められてはいるけれど得点の匂いがしそうなシーンが少ないまま後半に突入したときは嫌な予感がしました。けれどその嫌な予感を払拭してくれたのがクリスタンテでした。ありがとう!ブライアン。エンポリ戦のエンゾンジの得点のときも感じたのだけれど、セット・プレイから得点が獲れるって本当に有り難い。ローマは今季高身長の選手が多く、おそらくこれはモンチさんが意図的にそうしたと思うのだけれど、その意図が生きました。モンチさん流石です。これで大分に楽になったと喜んでいたのだけれど、でもでもパルマはジェルヴィーニョがいるし、カウンターが得意なチームだそうなので1点で安心してたらダメだと自分を戒めていたらロレンツォが、ファンタジスタのロレンツォ・ペッレグリーニ様が交代で出てきて5分も経たない内に大仕事をしてくれました。好調だった時期に怪我をしてしまったので調子を落としていないか心配していたのだけれど、彼の輝きは失われていませんでした。得点をアシストしたシーン以外でも上手いと思うプレイを幾度か見せてくれて、凄い、彼の実力は本物だと思いました。結局終わってみればボール支配率38%対62%、トータルシュート数3対19というデータ上完勝と言っても良いもので年内最後の試合を終えることができました。しかも11試合ぶりのクリーンシートというオマケ付きです。もう最高!振り返ってみると今季は序盤から低空飛行を続け、幾度も監督の解任危機が訪れ思うようにいかないシーズン前半戦だったけれど、この年内最後の2連勝でディ・フランチェスコさんの解任危機は去り、チャンピオンズ・リーグ出場圏内まで勝点2差に位置してシーズン前半を終えました。最後の最後にマノラスが負傷交代(報道によると内転筋に不快感を訴えたとのことです。)してしまったけれど悪くない締めくくり方だと思います。終わりよければ全て良しなのです。来年はローマの真の実力を見せる年になるそう感じます。ゆっくり休んで、来年も頑張ってローマ!!



おまけ

以下はパルマ戦で実況を務めたロマニスタの北川義隆さんが試合の中で仰った元ローマのジェルヴィーニョに関する小話等のメモです。

・ジェルヴィーニョ、ローマ時代に住んでいたお家は元ローマのヴチニッチのお家を借りていた。

・ジェルヴィーニョ、ローマ時代の愛称はエル・テンディーナ(Er Tendina)、髪の毛のカーテンと呼ばれていた。(注:Erはイタリア語の定冠詞Ilのローマ方言、Tendinaはイタリア語でカーテンを意味するTendaにイタリア語の指小辞inaが付いた形。ニュアンス的にはカーテンちゃんのような感じと思われる。おおかみ司書調べによると「額に下ろしハゲを隠す為の編みこみヘアーから彼をこう呼んだ」との記述があったのでからかいの要素を含んだ愛称と思われる。本人はそう呼ばれているのは知っているけど問題ない。とか、気に入ってる。とか、大人な発言をしていたけれど内心は嫌がってる可能性もあるので使用には注意したほうが良いと思われる。)

・ジェルヴィーニョ、奥様とは既に離婚。5人のお子さんはフランスのリールに住んでおり、週末になるとパルマに遊びに来る。

・ジェルヴィーニョ、コートジボワール出身の彼は数十人の同じ部族の方と一緒に住んでいる。

・ダニエレ・デ・ロッシの奥様であるサラ・フェルバーバウムさん、映画「至宝 ある巨大企業の犯罪」に出演。元ローマの中田英俊さんが所属していた当時のパルマの親会社だったパルマラット(Parmalat)の実話をモデルにした映画。DVDあり。


コメント

  1. おおかみ司書さんこんばんは。

    久しぶりのクリーンシートでしたね。マノラスが怪我をしてしまった事だけが残念ですが、そこまで酷くもないようですし、アタランタ戦ぐらいまでに戻ってきてくれればいいかな……と思っています。
    ロ・ペッレグリーニも怪我から復帰して早速存在感を発揮していましたね。やはり怪我人さえ戻ってくればチーム状況も良くなると確信が持てましたし、とりあえず4位浮上を目指して頑張ってほしいです。

    メルカートではなんか狙っていた選手に次々と他のチームからの噂も出てきて不安になったりもしますが、そこはモンチさんですから上手く補強をしてくれるのではないかと信じています。

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    1. にょろろさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

      マノラスの怪我は今日明日中にも検査をすると思うけれどリーグの再開までに復帰してほしいですね。

      他の怪我人に関してはリーグ再開までに全員戻ってくると思う(デ・ロッシは分からないけれど)のでこれからが楽しみだし4位と2pt差なので4位は行ける気がしています。

      メルカートに関しては正直今噂に上がってる選手はこないんじゃないかなと思います。でもにょろろさんの言うようにモンチさんなら上手くやってくれると私も思います。最近は現地でも彼の評価が見直されているようなので一安心なのです。セビージャで積み上げた実績が偶々だとは考えづらいのでいつか誰もがモンチさんにローマにきてもらえて良かったと思える日が来ると良いですね。

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