セリエA第20節、ローマ対トリノ


セリエA第20節、ローマ対トリノ フォーメーション

ローマは4-2-3-1の布陣でスタートしました。エル・シャラウィ投入後は彼が左WGとなりクライフェルトが右WGに入りました。シック投入後は彼がトレクアルティスタとなり右WGにザニオーロが入りました。トリノは3-4-3の布陣でスタートしました。


得点シーンは15分、ペナルティ・アークの少し手前でペッレグリーニがファウルを受ける。キッカーはペッレグリーニ自身。ペッレグリーニの浮き球のボールをペナルティ・リア内右側のタッチライン際でファシオがワン・タッチで折り返しニア・サイドのザニオーロがシュート。しかしこれはシリグが弾く。このこぼれ球を体制を崩しながらもザニオーロがキープし左足の反転シュート。ローマが先制しました。34分には右サイドのカルスドルプがドリブルしながら中によってきて縦へのグラウンダーのパス。このパスにエル・シャラウィが反応しペナルティ・エリア内でシリグと一対一の場面に。シリグをかわしに行ったエル・シャラウィ。シリグはエル・シャラウィの足に手をかけて倒してしまいローマのPKに。キッカーはコラロフ。コラロフはシリグの読みとは逆となるゴール左にグランダーのシュートを流し込んでローマが追加点を奪いました。後半51分にはクリスタンテがアンサルディにボールを奪われる。アンサルディはベロッティにパスしベロッティはぺナルッティ・エリア内までドリブルでボールを運び左サイドの上がってきたアンサルディにパス。アンサルディはボールをキープした後ペナルティ・エリア手前に位置取ったベロッティにボールを返す。ベロッティ反転シュート。しかしこれはファシオに当たって跳ね返る。跳ね返りのボールをリンコンがダイレクト・シュート。これがゴール右下隅に決まってトリノが1点返しました。67分には右サイドからデ・シルヴェストリがクロス。マノラスがヘッドでクリア。クリア・ボールに反応したアンサルディのダイレクト・ボレー・シュートがゴールに突き刺さりトリノが同点としました。73分にはクリスタンテのロング・ボールをシックが右サイドでキープした後ペナルティ・エリア中央手前のペッレグリーニにパス。ペッレグリーニのスルー・パスがペナルティ・エリア内左側でフリーだったエル・シャラウィに通る。エル・シャラウィの冷静な右足のシュートでローマが勝ち越しました。

試合の感想

最後までドキドキしました。前半を2点リードで終えたときには幸先の良いリーグの後半戦!ワクワクする試合になると思っていただけに同点に追いつかれた時は呆然としてしまいました。けれど勝てば官軍、終わり良ければすべて良しなのです。勝てたからいえるのだけれどドキドキ、ハラハラのとっても楽しい試合でした。この試合で私的に気になったことを挙げていくとまずはザニオーロです。彼、ちょっと凄すぎじゃないですか?先制点の場面で最初のシュートがシリグに弾かれてキープした所で絶対パスを出すと思っていたらシュート打っちゃうのです。しかも決めちゃうのです。完全に意表を突かれちゃいました、私。もう格好良すぎなのです。早くもリーグ2得点目、ジェコに並んじゃいました。OPTAによると今季セリエAで少なくとも2得点決めている選手の中で最年少なのだそうです。凄い、凄い。その他の場面でも良いプレイを随所に見せてくれてSkyの採点では7.5でこの試合のMVPに選ばれていました。もう完全にローマのレギュラーですよ。ひょっとしたら私は世界的名選手の第一歩を目撃しているのかもと改めて思いました。トッティが出てきた時もこんな衝撃をファンの皆に与えたのかなとも思いました。ザニオーロ君の才能は本物ですね。間違いないのです。次はカルスドルプです。エンテッラ戦とトリノ戦の2試合でカルスドルプがどういった選手か見えてきたような気がしました。まず彼、2点目に起点となったドリブルで持ち上がって縦パスというプレイが好きなんだと思います。それからスピードもある感じですね。そして守備は苦手な感じですね。ちょっと守備のときに誰を見るかといったポジショニングとかが苦手なのかなと思う場面がありました。でもドリブルで持ち上がって縦パスというプレイは見ていてとても楽しいです。漸くどういう選手なのか見えてきて嬉しいし、彼をだんだん好きになっていく自分を感じています。次はコラロフのPKの場面です。インテル戦のPKの時はコース読まれてもパワーで押し込むという感じのシュートだったので今回も強いボールを蹴り込むものだと思っていたら、今回はシリグの逆を突いた冷静なシュートで決めるのです。やられた。やられちゃったよっと若干シリグのような気持ちになって一人で勝手に感心してしまいました。凄いなぁ、コラロフ。お次はオルセンです。たぶん前半の終盤辺りから雨が降ってきたと思うのだけれど、私は以前雨の試合で大きなミスを二つしたことから、オルセンは雨にぬれると力が出ないアンパンマン的要素を持っているとの疑惑を抱いていて心配していました。結果的に後半に2失点してしまったけれど私はあの2失点にはオルセンに責任はないと思ってほっとしました。しかし世の中にはいろいろなものの見方があるのです。vocegiallorossaの採点ではオルセンを5.5とし「1失点目はポジショニングが良くなかった。2失点目はもう少し何とかできる。」少々辛口のコメントが・・・。Skyの採点では及第点の6だったのに。なので試合の見る目に自信のない私の中で疑惑は晴れませんでした。残念。次の機会に期待です。最後はシックですね。交代早々勝ち越し点の起点になりました。凄い。短い出場時間ながら惜しいミドル・シュートもありました。やっぱり凄い。もうこれは最近協力を仰いだメンタル・コーチのJan Mühlfeitさんの効果と見て良いのです。どんな指導を受けているのか気になる。やっぱりこのレヴェルの選手達ともなると精神が肉体に与える影響は大きいのですね。余計なお世話だろうけれど、いらいらしていると言われているミラン(もうチェルシーかも?)のイグアインに紹介してあげたいです。私は気になった所はこのくらいだけれど他の選手も良かったし皆良く頑張ってくれたと思います。ありがとう。後この試合元ローマのピサーロが見に来ていましたね。楽しんでくれたかな?楽しんでくれたよね?ふぅ、面白い試合だった。やっぱりローマは最高なのです。とはいえウンデルの怪我は心配です。接触はなかったので完全に筋肉トラブルだと思うのだけれどどうか、軽傷でありますように。


コメント

  1. おおかみ司書さんこんにちは。

    うーん、開始数分で怪我するのが流行ってるんでしょうか……。
    4位以内、CLでの上位進出を目指すにはウンデルの力は欠かせませんし、軽傷だといいのですが。

    ザニオーロは凄いですね! あの体勢からあんなシュートが打てるとは! 将来的には本当にトッティのような何でも出来る選手に成長してくれるのではないでしょうか。
    カルスドルプはあれですね。ブルーノ・ペレスが若くなった感じですかね。(笑)
    でも怪我で長い間休んでいましたし、これから守備や戦術面もどんどん向上していってくれると思います。
    オルセンは雨の日のグラウンダーのシュートの処理が苦手なのですかね?
    普段はとても頼りになるので、弱点を克服してほしいです。

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    1. にょろろさん、今晩は。コメントありがとうございます。

      ジェズスについて二人目ですものね。ローマもいろいろ手を尽くしているのだろうけれど、一向に筋肉系のトラブルが減る気配がありませんね。何とかならないものかな・・・。

      ザニオーロ君はトッティに守備での献身性を+した選手になってくれるような気がします。もしくはロベルト・マンチーニさんが仰っていたポグバみたいなtutto campistみたいになってくれても嬉しいです。

      カルスドルプはブルーノ・ペレスを若くしたというのは良い例えなのです。そんな感じしますね。イタリアは守備を覚えるには最適な国だと思うので実戦経験を積みながらどんどん成長してほしいです。

      オルセン負担は頼りになりますよね。トリノ戦では良い飛び出しからのボールクリアもあって成長の跡も見せてくれているように思います。グラウンダーのシュートが苦手な雰囲気はしますね。私的には少々弱点があった方が可愛げがあって良いとも思うのだけれど、タイトルの狙うならGKがそれでは困りますからね。難しいところです。

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