トッティローマを去る、その背景


Sky Sportによるとトッティはローマを離れる決断をしただろう。記者会見が月曜日に予定されておりそこで理由が説明されるとみられるとのことです。


というわけでデ・ロッシに続きトッティまでもローマを去ることになるようです。当サイトではあまり取り上げなかったけれど、トッティはクラブからテクニカル・ダイレクター就任の申し出を受けていて、決断を下す為に時間を取っていました(パロッタ会長が公式サイトにて認めている)。トッティはディ・フランチェスコさんの解任とモンチさんとの契約解消以降ローマ経営陣及びパロッタ会長から離れ始めたと言われていました。そして数日前に来季を見据えたメルカート戦略を練るためにローマ経営陣がロンドンで会ったのだけれど、トッティはこれに参加しておらず(パロッタ会長曰く参加を求めたものの参加しなかった)、ここ数日ローマを去る可能性が報じられました。


現時点で報じられているトッティがローマを去る主な理由は

・トッティの敵、フランコ・バルディーニさんがローマを辞めてなおローマ経営陣の中で多大な発言権を維持していること。

・人事等に関して自分の意見が考慮されないこと。


の二つでフランコ・バルディーニさんが何故トッティの敵と言われているかというとトッティが自叙伝の中でバルディーニさんが自分に現役引退を迫ったことを暴露し、バルディーニさんがローマの執行委員を辞任した(詳しくはこちら)ことから。バルディーニさんがどんな立場の方かというと現在バルディーニさんはローマの外部コンサルタントというかパロッタ会長の個人的なコンサルタント or アドヴァイザーというかメディアによって言い方微妙に違うのだけれど、ともかくパロッタ会長がすごく頼りにしている方でSky Sportによると技術的問題に直面したときパロッタ会長は常に電話をとり彼に最終的な戦略に対応するアドヴァイスを求める。モンチさんをローマに連れてきたのもバルディーニさんでローマがアヤックスのツィエクを手中に収めモンチさんが彼の代わりにパストーレを好んだ昨年の夏まで関係は上手くいっていた。またディ・フランチェスさんを解任するかどうか理解するためチームの代表的な選手たちに電話したのもバルディーニさんでトッティと話しをしている間にデ・ゼルビさんとミハイロヴィッチさんよりもフォンセカさんの方が良いと確信したのもバルディーニさんだ。ローマの再建をペトラーキさんに頼んだのもトッティとデ・ロッシの終わり方とタイミングを決めたのもバルディーニさんでこれは勝利がなく、彼らのシンボル達に非常にすがりついていたローマ・ファンの大部分とクラブの間に前例のない亀裂を生む原因となった。バルディーニさんは新しいローマのテクニカル・パートを決めるパロッタ会長のコンサルタント以上の存在との事で実質的にローマ経営陣のトップ(パロッタ会長は否定しているけれど)みたいな方のようです。ちなみにバルディーニさんは前述のロンドンで行われたローマ経営陣の会談にも参加しています。そして人事等に自分の意見が考慮されないという点に関してLa Repubbricaによるとトッティはマッサーラさんの続投に投票したのでペトラーキさんの任命の決断に関して発言権がなかったり、監督人事に関してもトッティはミハイロヴィッチさんかガットゥーゾさんを好んだのだけれどローマはフォンセカさんを選んだりしたそうです。

こんな感じでローマに対する不信感が募りトッティに近しいフィエンガCEOがなんとかテクニカル・ダイレクター就任を試みるもトッティはローマを去る決断をしたようです。ちなみにトッティはイタリア代表関係の職に就く可能性があると報じられています。

ここに記したことが真実かどうかは分からないし、トッティが月曜日の会見でローマを辞める本当の理由を語るとも限りません。結局本当のところはトッティにしかわからないのだけれど彼がローマを辞めるのであれば、それなりの「何か」があったことは事実だと思います。私的には月曜日の会見がまさかのローマのテクニカル・ダイレクター就任の会見になってくれると嬉しいです。


コメント

  1. おおかみ司書さんこんにちは。

    うううう~~~~ん……。
    まあある意味仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが……。
    そりゃトッティからすれば自分にもっと権限が欲しいでしょうし、クラブ側からすればそれに躊躇してしまう事も十分理解できますよね。
    ぶっちゃけ新監督候補としてガットゥーゾさん、ミハイロヴィッチさん、フォンセカさんを並べられたら大体の人はフォンセカさん選ぶと思いますし。(笑)
    そこだけ見てトッティにフロントとしての能力が無いのかどうかを判断するのは乱暴ですけど、やっぱりデータ的なものよりも人情みたいなものを大事にしている印象はありますね。

    自分の意見がさっぱり通らないし、納得する前に話が進んでしまうので蔑ろにされてる感はどうしても出てきてしまうのでしょうし、傍から見ていてもそんな感じはするので、そこはもっと上手に出来ないのかなあと思ってしまいますが……。

    というわけでここはトッティがちょっと我慢してTDに就任すべきだと思いますね。(笑)

    マノラスはフォンセカさんの説得で残ってくれると思ってます。
    あ、でもメルテンス+2000万ユーロぐらいなら良いかな?(笑)

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    返信
    1. にょろろさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

      >自分の意見がさっぱり通らないし、納得する前に話が進んでしまうので蔑ろにされてる感はどうしても出てきてしまうのでしょうし、傍から見ていてもそんな感じはするので、そこはもっと上手に出来ないのかなあと思ってしまいますが……。

      仮に報道されていることが事実とすれば私もにょろろさんと同じような思いを抱きます。やはりトッティはローマにとって特別な存在だと思うし、たぶん本人もその自負はあると思うのです。だから蔑ろにされたと感じてしまったら、普通の人以上に傷つくと思うのです。トッティの意見を通さないなら通さないで、誠意を持ってトッティと話をしてそのことを納得してもらってから次に進むという手順が踏めていたらこんなことにならなかったのかなと想像します。今からでもお互いが歩み寄って仲直りできたなら良いけれど。

      もしフォンセカさんがマノラスに残留を説得できたなら、私は一生フォンセカさんをお慕い申し上げるのです(笑)

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