UEFA以外のアンセムが聴きたい？できるよ、セリエAならね


サッカー界で最も有名かつ人気のあるアンセムといえばおそらくUEFAチャンピオンズリーグの試合前に流される『UEFA Champions League Anthem』なのではないかと思います。以下の動画で流されている曲です。

この曲に関して詳しくは以下のリンク先でご覧下さい。

チャンピオンズ・リーグのアンセムはどんな歌詞？ なんと３か国語が入り乱れていた！


私はこの曲がとても好きです。歌詞の最後The championsの部分を試合会場の観客全員でハモるのもすっかりお馴染みになって素敵だと思います。ただ今シーズンローマの試合でこの曲を聴くことはできません。ローマはUCLにでていないからです。その代わり18-19シーズンから刷新され、オランダに本社を持つグローバルミュージックエージェンシーMassiveMusicが作成しオランダの名門のジャズ＆ポップオーケストラのMetropole Orkestの弦楽器セクションとのコラボレーションによりレコーディングされた『UEFA Europa League anthem』を聴くことはできます。やったね。どんな曲かは下記のリンク先の動画でお聴き下さい。

UEFA

ただこちらの曲は歌詞がありません。残念。来シーズンこそはローマの試合で歌詞付きのアンセムを聴きたいです。

しかし中には「来シーズンまで待てない。人間いつ死ぬか分からないのだから今すぐローマの試合で歌詞付きのアンセムを聴きたい」という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方たちにぴったりのアンセムがあります。それがセリエAの試合前に流される公式アンセム『O Generosa(オー・ジェネローザ)』です。

2015年の7月27日にミラノ万博で15-16シーズンのセリエAの日程の抽選会の際に公式発表されたこの曲はクラリネット奏者の父とオペラ歌手の母をもつ、作曲家であり、ピアニスト兼オーケストラ指揮者でもあるジョヴァンニ・アレヴィさんによって作詞作曲され、イタリア語の語源であるラテン語と英語の歌詞、オーケストラと四部合唱で構成されています。またレコーディングはフィレンツェ・マッジョ・ムジカーレ弦楽団や、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場弦楽団、ローマ歌劇場弦楽団などの歴史的にも多大なる実績を抱える劇場から集うプロの音楽家により構成されたイタリア・シンフォニーオーケストラと、ヴェルディ派として名高いパルマ王立歌劇場合唱団が集まり、ジョヴァンニ・アレヴィさん自身が指揮者を務める形でオッフィチーネ・メッカ－ニケ・ディ・ミラノにて行われました。ちなみに試合での初お披露目は2015年8月8日に中国上海で行われたスーペルコッパ・イタリアーナのユヴェントゥスとラツィオの試合です。

上の動画にもあるけれどジョヴァンニ・アレヴィさんの公式サイトによると歌詞は

O generosa Magnitudo!

O generosa veni ad nos!

Victori gloria,

cum honestate semper movetur cor eius. (×2)

Victori gloria

Victori gloria

Victori gloria

Custodi animum tuum

ut a corruptione abstineat necopinatum gaudium accipies O generosa!

Gloria, I say to you, Hallelujah!

Winner you will be in your heart

Gloria, I say to you Hallelujah!

Winner you’ll be in your heart always you’ll be.

(日本語訳)

おお 高貴なる力よ

おお 貴なる者よ 僕らのもとへ

勝者に栄華を

魂は 絶えず誠実に動く

勝者に栄華を

勝者に栄華を

勝者に栄華を

魂を守れ

腐敗から遠ざけ　期せぬ喜びを賜るだろう　おお 高貴なる者よ

栄華よ 君に伝えよう ハレルヤ！

勝者は君の心に

栄華よ 君に伝えよう ハレルヤ！

勝者は君の心に　永遠(とわ)に君の心に


になります。ちなみにこの歌詞にはスポーツ競技の勝者が抱くべき、高尚で澄みきった強さへの願いが込めらているそうです。またセリエAの試合前に実際に流されるのはこの曲の後半「Gloria, I say to you, Hallelujah! 」からのおよそ30秒間だけです。

この曲ならばローマのUCL出場を待たずともローマの試合で歌詞付きのアンセムを聴くことができます。やったね。


終わりです。


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