UEL Sedicesimi di finale, ritorno ヘント対ローマ


UEFA公式サイトよりFull-time report

試合の感想

この試合は日本時間で深夜02:55分キック・オフ予定という一旦床に就くか起きておくかとても悩むものでした。トッティの真似をしてスコーパのブラウザ・ゲームをしながら起きておこうかとも思ったのだけれど、スパレッティさんに怒られてはいけないと思い直し、床に就くことにしました。

キック・オフの10分後に起きられた私は追っかけ再生で試合を観戦したのだけれど、試合の感想を一言で表すなら『ヘントは凄く強かった。』になります。フォンセカさんは試合前日記者会見にて

難しい戦いになる。私たちの対戦相手はホームで負けておらず、このスタジアムで毎回得点を記録している。

と仰っていたけれど、私はレッチェ戦の試合を見ていたので、そうは言ってもローマが圧倒する試合になるのではないかな?と思っていました。けれど、これはとんでもない考えでした。プロのフォンセカさんに間違いは無かったのです。彼の仰ったとおり難しい戦いになりました。ヘントは凄く怖い相手で中でもデイヴィッドが飛びぬけて怖かったです。戦術等には明るくない私でもディヴィットを何とかしないと大変なことになるとはっきり分かるほど怖い選手でした。実際に点もとられたし。それもけっこうあっさりと。

前述の通りローマが圧倒するかもと思っていた私は先制されて、ちょっとまって、今日は先制されるなんて心の準備はしてきてないよ。困る。困っちゃう。話が違う。レッチェ戦みたいな素晴らしい試合を見せてくれるって言ってたじゃん、と思いました。冷静に考えるとレッチェ戦みたいな素晴らしい試合を見せるなんて誰も言ってないのだけれど、そう思ってしまうほどに気が動転してしまいました。

ひょっとして、またこのパターン?まさかここで敗退?などとマイナスな考えに飲み込まれそうになった私を救い出してくれたのがムヒタリアンとクライフェルトです。ムヒタリアンの素晴らしいパスが私に救命具を手渡し、クライフェルトの素晴らしいシュートが私を救い上げてくれました。ありがとう。2人とも。大好き!

ムヒタリアンは凄い!レッチェ戦での1G1Aに続き、この試合でも1A。ワールド・クラス、これがワールド・クラス。通算9度目のアルメニアの年間最優秀選手賞を受賞しただけのことはある。格好良い!しかも彼、メディアーノの位置でもプレイしたことがあるし中盤ならどこでもできちゃう器用な選手。フォンセカさん、大助かり!クライフェルトも凄い!まず足が速くて凄い!小学生の頃は絶対モテていたと思う。そして相手GKの当たってもおかしくないような場面で、ちゃんと当たらないようにする冷静さ。インテリジェンスを感じました。お見事!偉い、凄く偉い!素敵!

この試合ではムヒタリアンとクライフェルト以外にもう一人褒めたい人がいます。それはアウェイ・ゴール方式を考えた人です。考えた人は天才だと思います。だってとても試合が面白くなるのです。そしてアウェイ・ゴールを得たときの安心感たるや。カルチョに興味の無い方にも是非一度味わってもらいたいものです。2-1になっても勝ちぬけられる。1-1の状態から後1点獲られても大丈夫。素晴らしい!かつてこれほど素晴らしい制度がこの世に存在したのでしょうか?いや、存在していないに違いない。この制度のおかげで私はとても安心できました。ありがとう!アウェイ・ゴール方式を考えた人!

ムヒタリアン、クライフェルト、アウェイ・ゴール方式を考えた人のおかげもあり、無事ベスト16に駒を進めたローマだけれど少々心配になる点も幾つかありました。一つ目はパウ・ロペスです。フォンセカさんはポゼッション・サッカーを嗜好していて、GKにはボールを繋ぐ能力を求めると言われています。そしてパウ・ロペスはそのボールを繋ぐ能力が買われてローマにやってきた選手だと思うのだけれど、最近1試合に1回は必ず彼のパスでピンチになりそうな場面を見る気がします。最近負けが続いていて自信を失っているのかなとも思っていたのだけれど、2連勝した後のことの試合でも一度危険なパスが見られて心配です。早く彼本来のパスを繋ぐ能力を見せてほしいです。二つ目はスピナッツォーラです。移籍問題でごたついた直後の試合では素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれていたのにその後尻すぼみになっている気がします。今日の試合でも印象に残るようなプレイは無かったように思います。彼がドリブルでどんどん仕掛けていってクロスなりシュートなりをたくさん撃つ姿を早くみたいです。

さて、凄く強くて吃驚したヘントだけれど、そのヘントを破ったローマは物凄く強いということになるかと思います。物凄く強いとこ、カリアリ戦で見せてね、ローマ。


※投稿タイトルのSedicesimi di finale,  ritorno(セディチェーズィミ・ディ・フィナーレ、リトルノ)はイタリア語でベスト16決定戦、2nd legの意味になります。


コメント

  1. おおかみ司書さんこんにちは。

    一度寝て、目覚ましをかけて起きたもののウトウトしていたら30分ぐらい過ぎてしまっていました……。
    慌てて早送りしながら追いかけ再生したらあっさり先制されてええー……となりましたが、前半のうちに追いついてほっとしました。
    そのままお互いに惜しいシーンはありながら同点で終了、とりあえずベスト16に進出という事で良かったです。
    次はまあマンチェスターUとインテル以外ならどこでもいいですかね。特にユナイテッドは直接対決したらあんまり勝てそうな気がしないけれど、他との対戦だとコロっと負けてしまいそうなイメージがあるので、ローマと当たる前に負けてほしいです。(笑)

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    1. にょろろさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

      ベスト16に進出できて良かったですね。そして次はモンチさんのセビージャに決まりました。にょろろさんのマンチェスターUとインテル以外という希望が叶いましたね。おめでとうございます。セビージャを倒してベスト8に行ってほしいな。

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