UEL Fase a gironi 第1節 ヤング・ボーイズ対ローマ


UEFA公式サイトよりFull-time report

試合の感想 

UELの開幕戦は大粒の雨の中での試合となりました。フォンセカさんは事前に示唆した通りターン・オーヴァーを実施し、ベネヴェント戦から大幅にメンバーを入れ替えて試合に臨みました。モジュールは事前予想の4-2-3-1と異なる3-4-2-1。GKパウ・ロペス、DFは左からジェズス、クンブラ、ファシオ、中盤4枚は左からブルーノ・ペレス、クリスタンテ、ビジャル、カルスドルプ、トレクワルティスタにペドロとカルレス・ペレス、ワン・トップにマヨラルというスペイン人5人組全員集合となりました。私的には久しぶりに見られる人がたくさんいて嬉しかったです。

試合の前半はクリスタンテがペナルティ・エリア内で相手選手を倒したとしてヤング・ボーイズにリゴーレが与えられました。ファールの基準は良く分かっていないけれど、私には相手がぶつかってきたように見えたので少々厳しい判定ではないのかな?と思いました。VARでの確認してほしかったけれど、確かUELは決勝トーナメントになるまでVARがなかったと記憶しているので(要確認)、仕方ないのです。このリゴーレをヤング・ボーイズが決めて先制、ローマは特に良い場面もなく前半を終えました。

試合の後半はまずフォンセカさんが動き、頭(46分)からカルスドルプに代えてスピナッツォーラを投入。これにより彼が中盤の左サイドに入り、ブルーノ・ペレスが右サイドに入りました。さらに59分には、ペドロ→ムヒタリアン、ビジャル→ヴェレトゥ、マヨラル→ジェコの3枚変更。70分にはジェズスに代えてペッレグリーニを入れ彼がクリスタンテの位置に入り、クリスタンテは左からクンブラ、クリスタンテ、ファシオの並びのCBになりました。ユーヴェ戦で交代枠をフル活用せず、現地メディアから疑問を呈されていたフォンセカさんだけれど、交代する楽しさに目覚めてしまったのかもしれないです。ベネヴェント戦に続き怒涛の交代劇、5枠フル活用なのです。冷蔵庫の中にあるものを全部だしました。みたいな感じがして面白かったです。けれど、当然のことながらこの交代劇には深いわけがありました。この交代劇が功を奏し、ローマは69分にジェコのスルー・パスに反応したブルーノ・ペレスが相手のマークを振り切ってシュートし同点、74分にはローマのコーナー・キックの流れ弾をムヒタリアンがクロス、これをフリーのクンブラがヘディング・シュートしてローマが逆転に成功したのでした。フォンセカさん、すごーい。交替選手が活躍して逆転している!采配大当たり。格好良い。やはりフォンセカさんは凄いお方なのです。頭がさえているのです。ポルトガルの名将です。好き!

ポルトガルの名将率いるローマが無事勝利を収めたこの試合で気になった選手が何人かいました。まずはパウ・ロペス。それほどピンチが多かったわけではないけれど、ビッグ・セーヴが一回あったと思うし、リゴーレも防げこそしなかったものの読みは当たっていたし、ミスもなくよかったと思います。2ndGKになったことで肩の荷が下りたのかもです。安定感のあるパフォーマンスだったと思いました。復調して欲しいです。それからファシオは前半の序盤は久しぶりの試合で緊張したのか相手のプレッシングの影響かはわからないけれど、パス・ミスが目立ったように思います。けれど試合が進むに連れて良くなったように感じました。高い位置まで上がってきて攻撃に参加しようとしていたりして頑張ってくれたと思います。ファシオは良い子。そしてビジャル君も良かったと思います。彼はボールがキープできてボールを前に運べるタイプなのかな?今のローマの中盤にはいないようなタイプに見えました。彼みたいな選手がいるとバリエーションが増えてフォンセカさんも喜んでくれそうな気がします。貴重なビジャル君、素敵。

カルレス・ペレスはベネヴェント戦と同じくこの試合も一度だけメッシを憑依させていました。前半に相手をドリブルで二人ほどかわしてシュートに持っていった場面で。できれば、1試合に何度も憑依させて欲しいけれど、一度だけというのもそれはそれで必殺技みたいな感じがして良いです。どっちに転んでも格好良いのでカルレス・ペレスは策士だと思いました。

マヨラルは初先発ということで注目していたのだけれど、特に目立った活躍もなく残念に思いました。でもそもそもボールが彼のところに来なかったし、何度か中盤に下りてきてボールをもらおうとする動きは見せてくれたと思うので次に期待したいです。それからジェコは前線でボールをキープして時間を作ったり、中盤に下りてきてチャンス・メイクしたりとトッティみたいに成ってきたと感じました。

この試合のクンブラは凄く良かったと思います。目立ったミスもなく3バックの真ん中でカバーリングを頑張ってくれてたと思うし、ヨーロッパのデビュー戦で決勝点をあげたからこの試合の私的MVPは彼かな?あっ、でもブルーノ・ペレスも捨て難いです。彼は同点弾を決めて、お、これで右サイドのスタメン争いで一歩リードしたかもと思ったらすぐに不用意なパス・ミスでピンチを招きそうになって、そういう不安定さがたまらないです。後、相手がローマのスロー・インの時に早くスロー・インをさせようとしてブルーノ・ペレスへボールを投げたら、肩でボールをトラップしたのに顔を押さえて後ろに倒れて、ボールを顔に投げつけられましたって演技したところが好きです。あっ、南米の人だ。南米の人がいると思いました。つぶらな瞳であわよくばイエロー・カードをあたえてやろうという卑怯な手を使うところが好きです。そしてその演技がバレバレなとこはもっと好きです。うーん、迷うけれど、ブルーノ・ペレスの魅力が詰まっていたと思うから、やっぱり彼を私的MVPにしたいと思います。ごめんね、クンブラ。

ヤング・ボーイズがどの程度の強敵だったのかわからないけれど、本音を言えばファシオ、ジェズスすごーい!マヨラル最高!と前半で相手を圧倒して欲しかったです。スタメン組と控え組の力の差を感じたような気がして少ししょんぼりしてしまいました。でもヤング・ボーイズのユニフォームはドルトムントのそれのようだったので実質ドルトムントが相手だったと考えてよいと思います。それを踏まえると素晴らしい試合だったと思います。実質ドルトムント相手に逆転勝利。UEL最高の船出なのです。やったー!嬉しさ倍増!ローマ強い!ローマ格好良い!幸せ!

気分が盛り上がって来た所で次節は首位、絶好調のミラン戦です。おそらく相手は長らく無敗なそうなので自信たっぷりだと思います。けれど記録とは途絶えるものです。そして途絶えるのに絶好のタイミングです。なんてたってローマはターン・オーヴァーを実施したうえでドルトムントに勝ったからです。休息も気力も充分。勝てる気しかしない!そうだよね?ローマ?


コメント

  1. おおかみ司書さんこんばんは。

    残念ながら見られなかったのですがやったー! 公式戦3連勝!
    しかもドルトムント相手だったのですね! それには気付きませんでした!
    という事はつまりローマ>ドルトムントでありバイエルン>ドルトムントであるから、もはやローマ=バイエルンと言っても過言ではなく、実はローマがCL王者だったのですね! なんか前回は出てない気がしていたけど、いつの間にかチャンピオンになっていたのです! やったー!

    次はミラン戦ですね。マンチーニが残念ながらコロナ陽性という事で出られませんけれど、ELでの消耗はローマの方が少ないでしょうし、ここも勝って4連勝といきたいですね。
    なんだかペドロがゴールを決めて勝ちそうな気がします。もうペドロ大好きになってしまいました。(笑)

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    1. にょろろさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

      まさかローマ=バイエルン説まで出てくるとは驚きなのです。にょろろさんは次々と新しい説を出してくれるので面白いです。ありがとうございます。

      ミラン戦ですね。ペドロのゴールで買ってもらいましょう。ここで勝てたら、今季のローマは何か成し遂げられそうな気がします。

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