デルビー・カピタリーノのおもひで

 

日本時間1月16日の4:45にデルビー・カピタリーノが行われます。これまで数多のデルビー・カピタリーノがあったわけだけれど私が最も思い出に残っているデルビー・カピタリーノと言えば、2013年5月26日に行われた2012-13コッパ・イタリア決勝でのそれです。

この試合のメンバー表は以下の通りでした。

FORMAZIONI UFFICIALI

Roma (4-2-3-1): Lobont; Marquinhos, Burdisso, Castan, Balzaretti; De Rossi, Bradley; Lamela, Totti, Marquinho; Destro. 

A disp.: Goicoechea, Romagnoli, Dodò, Torosidis, Piris, Taddei, Florenzi, Perrotta, Pjanic, Tachtsidis, Osvaldo, Lopez. All.: Andreazzoli

Lazio (4-1-4-1): Marchetti; Konko, Biava, Cana, Radu; Ledesma; Candreva, Onazi, Hernanes, Lulic; Klose. 

A disp.: Bizzarri, Guerrieri, Ciani, Dias, Stankevicius, Crecco, Mauri, Ederson, Pereirinha, Gonzalez, Kozak, Floccari. All.: Petkovic


タイトルのかかった決勝戦、試合前には韓国のアーティストであるPSYさんがイタリアに初上陸しgentlemanとgangnam styleの二曲のLiveパフォーマンスを行い盛り上げようとしてくれるも、日韓W杯のイタリアと韓国の因縁により大ブーイングを受けてしまい、まったく盛り上がらなかったという一幕もありました。


そして肝心の試合内容はというと・・・


Full Match


Highlights


というわけで71分のルリッチの得点によりラツィオが勝利しました。なおこの71分のルリッチ、ラツィアーリの間ではこんなことになっているそうです。


私は愛するローマの目の前でラツィオにタイトルを掲げられたのが悔しくて悔しくて忘れられないのです。それが最も思い出に残っている理由です。

というのはまったくの嘘です。ごめんなさい。本当の理由はこの試合の終了後の出来事にあります。

ローマのベンチ・メンバーにOsvaldoという選手がいますよね?この選手パブロ・ダニエル・オスバルドというイタリア系アルゼンチン人の選手なのだけれど、私の大好きな元ローマのガブリエル・オマール・バティストゥータさんとの類似点の多さから彼の愛称、レ・レーネ(ライオン・キングの意)にちなんでシンバの愛称がつけられたのだけれど、2011年11月25日のウディネーゼ戦の敗戦後、ドレッシング・ルームでチームメイトのエリック・ラメラがパスを出さなかったことに不満を述べ、彼を殴ってしまったり(詳細はこちら)、音楽活動に専念したいという理由で2016年9月1日に現役引退を発表・・・

Barrio Viejo - Desorden (video oficial) ※オズバルドが結成したバンドBarrio Viejo、ヴォーカルとギターのオズバルドの他、2人のアルゼンチン人(ギタリストのAgustín Blesaさん、ドラマーのSergio Vallさん)と2人のスペイン人(ギタリストのArruabarrenaさん、ベーシストのTaiさん)からなる。



したと思ったら2020年1月2日にバンフィエルドで現役復帰したりするとても興味深い選手なのですね。私はそういう側面も含めてオズバルドが大好きなのです。

前置きが長くなってしまいました。

この試合そのパブロ・ダニエル・オスバルドが76分から途中出場すると試合終了後には監督のアンドレアッツォーリさんを激しく侮辱しドレッシング・ルームに引き下がり、コッパ・イタリアの受賞式を欠席してしまったのです。なんでそんなことをしたのかというとデストロを先発させることを好んだアンドレアッツォーリさんが自分をピッチに送り出すのが遅かったことに腹を立てたからだといわれています。

そして監督にこの振る舞いを批判されると彼は自身のTwitterで

お前が無能であることを認めるならもっと風采が良くなるものを・・・ラツィオ売春婦のやつらと祝ってろ。

というTweetをしてしまうのです・・・。こういうこともあって彼はファンやクラブとの多くの不和によりこのシーズン終了後にローマを去っていきました。

私はこの出来事が凄く印象に残っていて、もしこの出来事がなかったらオズバルドはローマでもっと長く活躍してくれたかもしれないとか考えたりします。悲しいな。切ないな。おもひでぽろぽろです。

これが最も思い出に残っている本当の理由です。

日本時間1月16日の4:45にデルビー・カピタリーノではオズバルドのような悲しいドラマが待っていませんように。


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