UEL Sedicesimi di finale, ritorno ローマ対ブラガ


UEFA公式サイトよりFull-time report

試合の感想

試合開始前に映された予想フォーメーションのCGでは4-3-3の形になっていてほえーっとなりました。フォンセカさんの4-3-3って初めてではないかしらと思ってワクワクしていたのに蓋を開けてみたらディフェンス左からマンチーニ、クリスタンテ、カルスドルプ、中盤左からブルーノ・ペレス、ディアワラ、ビジャル、ヴェレトゥ、前線左からエル・シャラーウィ、ジェコ、ペドロの3-4-3の形で少し残念に思いました。

けれど、試合の頭からカルスドルプのCB及びヴェレトゥのWBは初めてだと思うからこれはこれで楽しみと気を取り直しヴェレトゥに注目してみることにしました。基本的には守備に徹する感じだったと思います。ローマがボールを持っている時も高い位置を取ることは少なく、相手がボールを持っている時は引いて5バックを形成していました。本職ではないのにきちんと守備をしてくれて、ヴェレトゥは偉いと思いました。

そのヴェレトゥを見ていて気づいたのだけれど今日のローマは自分たちがボールを持っているときと相手がボールを持っているときでフォーメーションが変わっていました。自分たちがボールを持っているときは前述の3-4-3なのだけれど、相手がボールを持っているときは両WBが下がって5バック+ペドロが中盤に下がって左からディアワラ、ビジャル、ペドロの3枚+エル・シャラーウィとジェコの2トップの5-3-2のような形になってペドロが中盤の右サイドの守備を頑張ってくれていました。77分にペドロがムヒタリアンと交代して以降、この動きは見られなかったので、ペドロありきフォーメーションだったのだと思います。フォーメーションを変えちゃう男、ペドロ凄い!

フォーメーションと言えばローマがボールを持っているとき、ディアワラがクリスタンテとマンチーニの間に下りてくる動きを頻繁に見せていました。ペドロの動きといい、ディアワラの動きといいどのような効果があるのかはさっぱり分からないけれど、見ていてとても面白かったです。

得点シーンを振り返ると24分にクリスタンテのロング・ボールをジェコが前線でキープして左サイドのペナルティ・エリア手前にいたエル・シャラーウィにパス。エル・シャラーウィがシュートを打つも右ポストに直撃。跳ね返ったボールがジェコがダイレクトでシュートしてローマが先制しました。UEFA Europa Leagueの公式Twitterによるとこのゴールでジェコはフランチェスコ・トッティ(28得点)を上回り29ゴールでヨーロッパのコンペティション(グループ・ステージから決勝まで)におけるローマの歴代最多得点者になったそうです。ジェコ、得点いっぱい。大好き!後エル・シャラーウィのシュートモーションが凄く彼らしい感じがしてエル・シャラーウィが帰ってきたことを実感しました。

75分には右サイドからペナルティ・エリア内に浮き球のパスを送り、このボールを走りこんできたカルレス・ペレスがダイレクトで合わせて、ローマが2点目。46分にビジャルのに代わって入ったペッレグリーニと59分にエル・シャラーウィに代わって入ったカルレス・ペレスの途中交代組による得点、フォンセカさんの采配大当たり。やったー!

88分にはブラガの右サイドからのグラウンダーのクロスをクリスタンテがカットしようとするも当たり所が悪くオウン・ゴールになりブラガが1点を返しました。もし、クリスタンテがボールに触ってなかっても、ブラガの選手に渡って決められていたと思うのでこれは仕方ないと思いました。クリスタンテはボローニャ戦でオウン・ゴールした時に悪態をつき神への冒涜表現をしてしまい1試合の出場停止処分を受けたので、今回も神への冒涜表現をしてしまったらどうしようと心配していたのだけれど、今回はどうやら神様を冒涜しなかったようです。偉い。クリスタンテ良く我慢しました。きっと神様のキスがもらえるのです。

最後の得点は90+1分、カルレス・ペレスが59分に代わって投入され左WBの位置に入ったスピナッツォーラにスルー・パスをおくり、スピナッツォーラがマイナスのグランダーのクロス。これを67分にジェコに代わって出場していたマヨラルがゴールに蹴りこみました。このゴールでマヨラルは今季公式戦11得点とし1968-69シーズンにホアキン・ペイロさんが記録した10ゴールを抜き、ローマの単一シーズンにおけるスペイン人の最多得点記録を更新しました。マヨラル、歴史に名を刻むのはやーい!


71分頃にはカルレス・ペレスが獲得したリゴーレがあったのだけれど、キッカーのペッレグリーニが外してしまいました。相手GKのタイミングを外そうとトリッキーな動きをしたぶんシュート精度が落ちたのかも?残念。 


この試合の私的ハイライトはジェコがゴールを決めた後にっブルーノ・ペレスが彼のアゴをつかんで横にプルプルしたところです。悪戯っ子、ペレス!

失点もローマの選手という贅沢な試合だったけれど唯一心配なのはジェコの交代が内転筋の不快感による交代だったことです。次がミラン戦だし、大事無いと良いのだけれど。

ともあれこれでローマはUELのベスト8決定戦に進出が決まりました。対戦相手は抽選で決まるけれどローマと当たる可能性があるクラブは以下の通り。どうせなら強いところと戦うローマが見たいです。

さて、次はミラン戦です。ジェコも負傷してしまったし、CBも故障者が多くて心配ではあるけれど、ブラガ戦は全得点はローマだし、いろいろ記録を塗り替えられたし、ターン・オーバーできたしでいい雰囲気で戦えそうな気がします。これなら今季初のビッグ・マッチ勝利もいけるかも?いけるよね?ミラン相手に勝つとこ見せてね、ローマ。


コメント

このブログの人気の投稿

ローマ、セリエAへ怒りの声明

ルカクはローマ残留を希望、チェルシーからは扉を開く兆し

ラツィオのイサクセン、とんでもない失言をしてしまう

ローマ、デ・ロッシ監督がユーヴェのキエーザ獲得をリクエスト

UEL Quarto di finale - andata ミラン 対 ローマ

ローマ、緊急事態とインテルMFへの興味

ローマ、ユーヴェのキエーザは6月のアイデア以上のもの