UEL semifinale, andata マンチェスター・ユナイテッド対ローマ
UEFA公式サイトよりFull-time report
試合の感想
・ローマが崩壊した理由
前半はローマにとって狙い通りの戦いができました。ローマの狙いとはずばり
陣形をコンパクトに保って、スペースを狭め、相手のミスを誘ってカウンター・アタックを仕掛ける。
というものです。パウ・ロペス(肩関節脱臼)、ヴェレトゥ(屈筋の不快感)、スピナッツォーラ(屈筋の不快感)の故障で3回の交代を全て使い切ってしまうという大誤算はあったものの完璧と言って良い前半で素敵な夜になる予感がありました。
ところが後半にローマは崩壊することになってしまいます。一番問題だったのはローマが手配ミスしたことです。
フォンセカさんは前半3回の交代を全て使い切ってしまったことを踏まえ、後半はプランを変えました。そのプランとはずばり
ゴール前にバスを置く。
というものです。フォンセカさんは早速選手達にバスを手配するように指示を出しました。それもただのバスではありません。奮発して2階建てバスです。
これで最低でも3-2は固いだろうとフォンセカさんは思いました。ところが蓋を開けてみて仰天しました。
ゴール前に置かれていたのはバスではなく障子でした。
まさかの手配ミス。
今季、リーグ戦での選手の登録ミスによる不戦敗、カップ戦での選手交代人数を間違えたことによる不戦敗とドジを踏んできたローマでしたがこの大一番でも見事なドジっ子振りを発揮してくれました。
流石に人差し指一つで穴が開いてしまう障子ではどうしようもありませんでした。
後半に5失点してしまうのも必然でしょう。
マンチェスター・ユナイテッドの皆さんは後半のローマはやけに歯ごたえがないと思ったことでしょう。
ごめんなさい。障子を置いてしまったのです。
ちゃんとバスを置いていさえすればこのようなことにはならなかったはずです。
ローマがドジっ子で本当にごめんなさい。
・ローマが2nd legで取るべき戦術
とはいえ起きてしまったことは仕方ありません。ローマは2nd legで逆転せねばなりません。逆転のためには最低でも4-0での勝利が必要です。難しいことではありますが決して不可能ではありません。安心して下さい。私には逆転の手立てがあります。
鍵となるのは
6-2
というスコアです。
勘の良い方はもう気付きましたね?そうこれはもはやサッカーのスコアではありません。これは野球のスコアです。
そして野球には一挙に4得点をたたき出す逆転満塁ホームランがあるのです。
ローマが狙うべきはこれです。
ではサッカーでどうやって逆転ホームランを狙うのか?
答えはルール改正です。
具体的な話をすると
まずローマは6-2というスコアを理由にUEFAにこれは野球であると告げます。
そして野球であるならば、逆転ホームランもあって然るべきと詰め寄ります。
仕上げにGKが弾いた枠内シュートは塁に出たものとし、3回以上弾いた場合は満塁とする。満塁状態で得点すると4得点とする。これがサッカーの逆転ホームランであると嘯きます。
するとどうなると思いますか?
理論的にはまったく穴がなく筋が通っているのでUEFAは要求を呑まざるを得ません。
これでローマ4-0勝利が見えました。
ただこの方法は一つ問題があります。
それは時間との勝負になるということです。
何故ならルール改正には様々な手続きが必要で時間がかかるからです。
2nd legまで時間がないのでこの方法は間に合わない可能性が高いです。
ではやはり逆転は難しいのか?
否!
ならば別の手段を講じるまでです。
手始めにローマが4-0で勝てる相手とはどんなものか?
を考えます。
ローマの最近のリーグ戦でのダメダメぶりをみるとそんじゃそこらの相手では4-0では勝てないでしょう。マンチェスター・ユナイテッドなんてもってのほかです。
ではローマが確実に4-0で勝てる相手とは?
私にはひとつ心当たりがあります。
それはローマです。
ローマ自身が相手なら確実に4-0で勝てる!
よってマンチェスター・ユナイテッドにはローマになってもらいます。
講じる手段はこちら
朱に交われば赤くなる
です。
まずスモーリング、ムヒタリアンの元ユナイテッド組にマンチェスター・ユナイテッドの選手達と連絡を取ってもらいます。厄介なブルーノ・フェルナンデスには念のため同じポルトガル人のフォンセカさんも送り込みましょう。
そしてローマとユナイテッドの選手達に凄く仲良くなってもらいます。
凄く仲良くなってしまえばこっちのものです。
後は黙っていても勝手にユナイテッドの選手たちはローマ色に染まっていきます。
これでマンチェスター・ユナイテッドがローマになります。
これは非の打ち所の完璧な策!
と感動したそこの貴方
申し訳ありません。これにも問題があるのです。
それは先ほどと同じく染まるまでには時間がかかるのです。
2nd legまで時間がないのでこの方法も間に合わない可能性が高いです。
だが案ずるなかれ、私には代替案があります。
それが催眠術です。
催眠術でユナイテッドの選手達に自分たちはローマだと思い込ませます。ついでにローマの選手には自分達はユナイテッドだと思い込ませておくと良いでしょう。
これでローマの勝利が確定しました。スコアも
12-4
でローマが勝ちます。
・ソールシャール監督の優しさ
さてここまで専門的な話をしすぎたので頭が痛くなってきた方もいることでしょう。そこで心が温まるお話、ユナイテッドのソールシャール監督のお話をします。実は彼、試合前に
ローマファン怒らせた発言を釈明するスールシャール「偉大なクラブを軽視する意図はなかった」
こんなことがありました。
私もこの発言にはムッとしました。けれど試合後に私は気付いたのです。これはソールシャール監督の優しさであったと。
彼はあえてムッとするような発言をすることでローマの選手達の奮起を促してくれていたのです。
前半のローマの出来の半分はソールシャール監督が奮起を促してくれたおかげだと思います。
流石ノルウェー人、流石北欧、福祉の精神が凄い!
ソールシャール監督に心から感謝を。
ソールシャール監督の優しさにローマが応えきれなくて申しわけありませんでした。
・ローマ・ファンはどうするべきか
お次は2nd legに向けてローマ・ファンはどうするべきかという話をします。それはずばり
逆転を信じて最後まで応援する!
です。
というのは嘘です。そんな無邪気な精神は残念ながらローマ・ファンは持ち合わせていないでしょうから。あえて断言するとローマ・ファンは邪気まみれなのです。そうでなければローマ等というマイナー・クラブを好きになるはずがありません。ですから逆転を信じて最後まで応援する!という理想論は邪気とは無縁そうなバイエルンやドルトムントあたりのファンに任せておきましょう。邪気まみれのローマ・ファンにとって理想論は吸血鬼における陽の光なのです。つまり触れると焼け死ぬ恐れがあるので、決して無理して理想論に走らないでください。幸いにも今は多様化の時代です。できないことを無理してしなくて良いのです。できることを一所懸命にすれば良いのです。邪気まみれのローマ・ファンにできることそれは
フォンセカさんや選手達への不満、ユナイテッドへの嫉妬、ラツィオへの恨み、ユーヴェへの妬みetc.
あらゆる負の感情を原動力にして、なんとしてでも2nd legを見届けることです。
応援しなくて良い!逆転を信じなくて良い!明るい未来なんてこない!そんなものはユナイテッドに託しとけ!
けれどファンであるならば、最後までローマに寄り添いましょう。最後まで試合を見届けましょう。死に際こそローマが最も輝く時なのだから。
と私は自分にいい聞かせています。まぁ、何れにせよローマには秘策があるから、勝ってしまうのだけれど。
最後にフォンセカさんの試合後のコメントを紹介して終わります。
ローマと貴方の関係は終わりつつありますか?との問いに
— AS ROMA電子報告 (@asroma_dempo) April 29, 2021
様子を見てみよう。この瞬間に話すのは難しい。我々が話す可能性はあると思うけどね。釣り合いを取る必要があるが今はそれについて話す適切なタイミングではない。
記者会見にて
— AS ROMA電子報告 (@asroma_dempo) April 29, 2021
PKの判定は?との問いに
決定的エピソードだったと思う。試合の終わりにソールシャールさんは私にとてもフェアに、自分にとってはPKではなかったと告白したよ。私にとってもあれはPKではなかったね。
おおかみ司書さんこんにちは。
返信削除やっぱり10分ほど寝坊してしまって、試合を見始めたらもう1対1でおお! と思ったのですが、既にパウ・ロペスとヴェレトゥが交代していて、ええ……と思ってしまいました。
その後1対2とリードしたので、やった! ローマ最強! と思いましたが、頑張っていたスピナッツォーラがいなくなってまたええ……となり、嫌な予感がしましたが、まさか6対2になるとは思いませんでした。
僕の今朝見た夢だともう既に2ndlegで、今日の試合は2-1で落とすものの現役復帰したトッティがオリンピコでゴールを叩き込むという夢だったので、リードされるくらいは想定内だったのですが、4点差はさすがに心が折れそうになりました。
でも大丈夫! ローマがバルサを3-0で破った時、バルサはリーガで断トツで首位だったのです。それに比べて、ユナイテッドは2位なのです。
しかもバルサの時はアウェーで1点しか取れなかったけど、今回は2点取っているのです。
単純計算でオリンピコでは6点取れる事になり、8-8で見事勝ち抜けるハズです! もっと差をつけてしまうかもしれませんけど、ユナイテッドサポーターの方が見ると気を落としてしまうかもしれないので8-8にしておきます!
というわけで来週までWOWOWは解約せずにいようと思います。(笑)
にょろろさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
削除私もまさか6対2になるとは思いませんでした。せめて5対2にしておいて欲しかったのだけれど…。
8-8。(笑)そしてユナイテッドサポーターの方への優しさが素敵なのです。他ならぬにょろろさんがそういうなら私もWOWOWは解約するわけにはいきませんね。では決勝の相手がアーセナルとビジャレアルどちらになるのかに意識を向けようっと。
>ラツィオへの恨み、ユーヴェへの妬みetc.
返信削除>明るい未来なんてこない!そんなものはユナイテッドに託しとけ!
朝から涙目で仕事してましたが、司書さんのこの言葉で思わずにんまりしてしまいました。
>けれどファンであるならば、最後までローマに寄り添いましょう。最後まで試合を見届けましょう。死に際こそローマが最も輝く時なのだから。
ここでまた涙が出てきました。おっしゃる通り!
私もWOWOWオンデマンド、勢いで解約するところでしたがグッとこらえて、邪心たっぷりで2ndレグまで添い遂げようと思います。ローマは90分ではなく180分で戦っているのだから。ジェコ2点、ロッロ1点(PK)、イバニェス1点で4-0だ!!
オフロスキーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
削除にんまりしてくれてありがとうございます。気力を振り絞って書いたので嬉しいです。
>ジェコ2点、ロッロ1点(PK)、イバニェス1点で4-0だ!!
各々の得点シーンが浮かんできて、いけそうな気がしてきました。ありがとうございます。冷静に考えるとユナイテッドは45分間で5得点したのだから、ローマにだってできないわけはない。1st legの後半にローマがBlackOutしたなら、2nd legでユナイテッドがそうなってもおかしくはない。あれ?ローマの死に際はここじゃないかも?