セリエA第38節 スペツィア対ローマ


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試合の感想

試合前にローマ公式Twitterが

「今夜の試合はフォンセカさんの指揮下での最後の試合になる。

私達とのこの2年間に関してミステルに感謝を。私達は一緒に私達のファン達から遠く離れた、前例のない困難に立ち向かった。

未来がうまくいきますように、そして今夜の対戦へdaje Roma!」

とTweetし、あぁ、本当に終わってしまうのだなと感じしんみりとしてしまいました。

スペツィア戦は勝点2差のサッスオーロとUEFAカンファレンス・リーグ(UECL)出場権を争う試合だったけれど、ローマは引き分けでもほぼ出場権を獲得(サッスオーロが4点差以上を付けてラツィオに勝利しないかぎり確定)することは把握していたので、比較的安心していました。

だから試合早々の6分に元ローマのヴェルデに得点されたときも

なんだかいつもヴェルデに恩返しされてる気がします。でもこれで面白くなってきたかも。

と余裕でした。けれど38分にポペガにも得点を許すや否や、私は即座に携帯端末でラツィオと検索しました。

するとそこには

サッスオーロ 1-0 ラツィオ

の表示が。

私の余裕は小麦粉に息を吹きかけたの如く飛散しました。

そしてそのまま前半が終了すると

ヤバい、ヤバい、ヤバいー!求む、救世主!どうしましょう?どうしましょう?まさかUECLに行くことができないの?そんなまさか。まさか!

となりました。

焦りが募りながらみていた後半の52分、エル・シャラーウィが1点を返すと

この時間帯で1点差、これは引き分けはいけるのです!あわよくば逆転も可能です!

と私の中に希望が湧いてきました。

そして85分、遂にその時が。

ムヒタリアンのゴール!

私は思わずガッツ・ポーズをしてしまいました。

けれどスペツィアの選手達が審判に何かを訴えてVARの審議に突入。

私はわけの分からぬまま必死に神様に祈りました。急な体調不良に襲われたときと同じくらい必死に祈りました。

神様、ありがとう。

私の祈りは通じました。

後はひたすらローマの試合とサッスオーロの途中結果を交互ににらめっこして試合が終わりました。

やったー!ローマがUECL出場権獲得です。やったー!

最終節でこんなにハラハラドキドキしたのはいつ以来でしょう?ちょっと思い出せないのです。凄く楽しかったです。引き分けられたからだけれど。物凄く楽しかった。引き分けられたからだけれど!わーい!やったー!やったー!やったー!ローマが7位!ローマが7位!1,2,3,4,5,6,7位!えー、7位という上位でモウリーニョさん来ちゃうの?そんなのもう来季スクデット確定ではないですか?確定ですよね?いやというかコッカルダもいけますよね?いけちゃいますよね?いいえ、やっぱりUECLとの三冠かな?三冠、三冠、三冠?きゃー!ローマ格好良い!ローマ好き!大好き!!!

という思考により来季の三冠が決定的となったローマだけれど、この試合で三冠の道筋が見えたように思います。

まずこの試合スペツィアはローマの後方からのビルド・アップを狙い撃ちしているように見えました。特にダルボエ君が狙われていたように思います。スペツィア、大人気ないです。いたいけな少年を狙うなんて卑怯だと思います。ダルボエ君が可哀想でした。でも大丈夫です。モウリーニョさんは厳しいお方だから、こんな卑怯なことは許さないでしょう。きっと卑怯なことは禁止してくれるはずです。三冠が見えてきました。

そして中盤がゆるゆるな感じがしました。流しそうめんのような感じでスペツィアの選手達が流れ込んできたように感じました。でもモウリーニョさんは中盤ゆるゆるは嫌!きつきつが良い!派だと思うので大丈夫です。たぶんファシオとエンゾンジを並べて中盤きつきつにすると思います。二人とも身体が大きいのでスペース埋まってしまうと思います。三冠が見えてきました。

それからやっぱりエル・シャラーウィはスターだと思います。この大事な所で得点してくれるから、いわゆる”持ってる”選手だと思います。気になるのはモウリーニョさんの評価です。私は評価は高いと思います。何故ならエル・シャラーウィのトサカ頭からはどことなくバロテッリの香りがするからです。モウリーニョさんとバロテッリは仲良しのイメージがあるので、いけると思います。三冠が見えてきました。

ジェコもやっぱり凄い!途中出場で決勝点をアシスト。流石、元カピターノ。ヨーロッパのドログバなのです。モウリーニョさんはドログバと師弟関係を築いていたので、ジェコはモウリーニョさんの新弟子決定なのです。三冠が見えてきました。

フザートも凄い!今日も今日とてビッグ・セーヴ2点くらいは失点を防いでくれたと思います。3rdGKのはずだったのに大忙しで本人も困惑してそう。でも大丈夫です。モウリーニョさんはGKが暇なのを好む気がするので、たぶん試合中に5分くらい瞑想タイムを作ってくれると思います。瞑想で困惑とはおさらばです。三冠が見えてきました。

パストーレのプレイからは色気を感じます。クリスタンテの決定機へと繋がったパス、サイド・エリアで2人をかわしたドリブル。凄かったです。彼は頻繁に放出候補に挙げられるけれど、モウリーニョさんは色気がある方だと思います。だからモウリーニョさんは同じく色気のあるパストーレに親近感を覚えるはず。三冠が見えてきました。

ムヒタリアンは間違いなくこの試合のMVPだと思います。彼の素敵なところは数字で結果を出すところです。アシストと得点のダブル・ダブル達成すごーい!モウリーニョさんは結果を出す選手が大好きだと思うので三冠が見えてきました。

そしてこの三冠チームの基礎を築いてくれたのは間違いなくフォンセカさんだと思います。彼の凄いところはUECL出場権というノルマを達成しつつ、来季の三冠の道筋をきっちり示してくれたと思います。私が思い描いていたUEL優勝でUCL出場権を獲得し、契約延長を果たすという未来にならなかったけれど、契約満了でチームを去る監督は近年記憶にないのでそれだけでも十分立派だと思います。私はフォンセカさんの人柄の良さと雨の日のハンチング帽姿が大好きでした。2年間ありがとうございましたと言いたいです。結構な数のオファーが届いているようなのですぐに次のお仕事が決まりそうだけれど、できればセリエA以外の監督さんになってほしいです。敵になってるところを見たくないのです。

最後に契約満了を迎えたミランテ、ファレッリ、ジェズス、ブルーノ・ペレス今までありがとう。本当は皆契約更新して欲しかったけれど、そうならなくて残念。特にファレッリは一度はプレイしているところを見たかったです。その他のローマ皆もありがとう。過密日程お疲れ様でした。ユーロとかコパ・アメリカとかあるけれど、ゆっくり休んで来季に備えて欲しいです。

来季こそタイトルを掲げているローマの姿が見られますように。


おまけ

 

コメント

  1. おおかみ司書さんこんにちは。

    何とか7位で終われて良かったです! そして来季は3冠なのですね! やったー!
    しかし一つ心配なのが果たしてECLを日本でちゃんと放送してくれるのだろうかという事なのですが、僕の予想だと放送してくれないと思います。(笑)
    プレミアではトッテナムがECLに回るようなので、もし対決する事があればモウリーニョさんの古巣対決になりますね。ちょっと楽しみです。

    フォンセカさんとはお別れになってしまいますが、上位陣には勝てなかったけれども個人的にはそんなに悪くなかったと思います。1年目から2年目でオーナーの入れ替わりもあり、やりにくいところもあったと思いますが、ELでも準決勝まで進出して、オールド・トラッフォードの後半以外は素晴らしい戦いぶりでした。
    もしまたローマの監督になる事があれば、歓迎したいですね。

    返信削除
    返信
    1. にょろろさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

      ECLの放送……確かにELですらちゃんと放送してくれなかったのでその下のカテゴリーとなると放送があるかどうか、あっても1試合という感じがしますね。悲しい。それはさておきトッテナムとの対戦は是非見てみたいです!

      フォンセカさんは私もそんなに悪くなかったと思います。悪い監督ならELの準決勝に進出していないとも思うし。というかにょろろさんの"オールド・トラッフォードの後半以外は"という言葉にフフってなりました。確かにあれは口が裂けても素晴らしい戦いとは言えないですね。(笑)

      はい、戻って来た時は大歓迎してあげたいです!

      削除

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