セリエA第9節 ローマ対ナポリ


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試合前のwarm-upの様子

試合の感想 

まず試合前に

ナポリ戦の会見でミッソーリのような17,8歳の選手をベンチ入りさせることを明言したモウさん。Il Tempoによるとボデ戦で彼がより一層失望した選手達はスタンド観戦になる運命にありその中にはクンブラ、ビジャル、ディアワラ、カラフィオーリが含まれるに違いないだろうとのこと。Corriere dello Sportによるとミッソーリの他にプリマヴェーラからフェリクス、トリーピがナポリ戦に召集されているとのことです。

という報道があったのでベンチ入りメンバーに注目していたのだけれど、これらの報道はほぼ的中していました。実際にスタンド観戦になったのはクンブラ、ビジャル、ディアワラ、レイノルズ、マヨラルの5人でした。私はこの5人はこのまま干されてしまうのかなと心配していたのだけれど

モウリーニョ、屈辱大惨敗の戦犯5人を“一時追放”…懲罰理由を説明する

この記事によると

「(5人のベンチ外は)ロッカールームからのメッセージだ。

あまりに悪いパフォーマンスだったので、多くの若手をベンチ入りさせて脆いベンチにすることが重要だった。

(それでは)いい試合はできないかもしれないが、ボードー・グリムト戦は私の歴史に残っており、許すことは難しかった。

ただ、彼らのことを取り戻すつもりだ。彼らと私は終わってはいない」

とのことで一安心しました。

試合に話を移すと正直私は大敗も覚悟していたのだけれど、ボデ戦での屈辱的大敗と全勝中の首位ナポリとのビッグ・マッチという事が相まってかローマの皆は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。皆気迫充分で普段はあまり見られないボール・ホルダーへのタックルがしっかりできていたし、マンチーニやイバニェスを中心とする守備陣の体を張っての守備は感動的ですらありました。攻撃では

怪我でダメなん?ダメなんな?

と思っても戻ってくるゾンビー・エイブラハムが偉いなぁと思ったし、改めて二人くらいにマークにつかれてもドリブルでボールを前に運べるザニオーロの有り難さを感じました。

おそらく選手達は120%の力を出してくれて、これ以上のパフォーマンスを望むのは無理だと思えるほどでした。それだけにあまり得点の匂いがしなかったことがひどく悲しかったです。

私は選手達が120%の力をだしてくれたならば、セリエAのどのクラブにでも勝てると思っていたのです。それを率いるのがモウリーニョさんとあらばなおさらです。

私は一流の監督とそうでない監督の差は創意工夫で現状のチームの持てる力にどれだけ+αできるかで決まると考えていて、一流監督であればあるほどその+αが大きくなると思っています。

実績で判断するならば、モウリーニョさんは間違い無く世界で三本の指に入る一流監督だと思います。そのモウリーニョさんの+αと120%の選手達を持ってしてもあまり得点の匂いがしなかったという事実に私は大きなショックを受けました。

私はモウリーニョさんにはこういう競った試合を勝ちに持って行く、例え劣勢であってもワン・チャンスをものにして勝ちを拾うことを期待していました。けれど現実はそうではなかったようです。

私はモウリーニョさんに期待し過ぎていたのでしょうか?今のローマの最大値はこの程度なのでしょうか?私は好き過ぎるあまりローマを過大評価していたのでしょうか?

そんなはずはない。

そんなまさか。

私は今モウリーニョさんの就任で思い描いていた未来と現実のあまりの落差に戸惑っています。

その落差を突きつけられた引き分けに私はナポリに大敗するよりもショックを受けている気がしてなりません。

夢が見たかった。

高望みしたかった。

モウリーニョさんであるならば、ローマであるならばそれが許されると思っていた。

信じていたものが音を立てて崩れていく。

私にとってはそんな試合でした。


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