セリエA第27節 スペツィア対ローマ

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— AS Roma (@OfficialASRoma) February 27, 2022

試合の感想

凄まじい試合でした。

前回の投稿で記したように今季初となる3-4-2-1のフォンセカさん・スタイルのモジュールでスペツィアに挑んだローマ。

これが功を奏したのかチャンスはたくさん作れていたように思います。

さらに前半の45分にはスペツィアのアミアンが2枚目のイエロー・カードで退場しローマが数的有利にも立ちました。

ただスペツィアのGKイヴァン・プロヴェデルの活躍もあって得点には至らず、0-0のまま前半が終了しました。

後半に入るとローマは前半に1枚イエロー・カードを貰っていたマンチーニを下げて、ザニオーロを投入し、モジュールをディフェンス右からカルスドルプ、スモーリング、クンブラ、ザレフスキ、中盤メディアーノにクリスタンテ、メッザーラにペッレグリーニとヴェレトゥ、前線右からザニオーロ、エイブラハム、ムヒタリアンの4-3-3に変更してきました。

この日はモウリーニョさんがベンチ入り禁止処分を受けていたので、アシスタント・コーチのサルヴァトーレ・フォーティさんがベンチで指揮を執っていたけれど、私はこのモジュールがモウリーニョさんの十八番というイメージがあったので、数的有利に、このモジュール、この試合貰いましたと思いました。

私の思い通りローマは攻めてくれました。セリエＡの公式スタッツだと、ボール・ポゼッション率、スペツィアの35％に対しローマ65％、シュート数、スペツィアの9に対しローマ31とのことなので、攻めに攻めてくれたといっても過言ではないと思います。

ただゴールは目の前のはずなのに一向にたどり着けませんでした。

これはおかしいです。妙なのです。

と私の心がざわつき始めた頃、私は肝心なことを忘れていたことに気付いてしまいました。

最近のローマはセット・プレイ絡みでしか点をこれていなかったのです。

なんてことだ。

なんてこった。

これはあれですか？

一昔前の日本代表でよく使われていたあのあれですか？

そのつまり、決定力不足というあの魔の呪いですか？

その問いかけに試合が答えてくれました。

撃てども撃てども入らない様を見て流石に鈍感な私にも分かりました。

試合さん、私の問いかけに無言で答えてくれてありがとう。

百聞は一見にしかずとはこういうことだったのですね。

これは魔の呪いでした。

最近メンタルよわよわの私は引き分けを覚悟しました。

その後スペツィアの鋭いカウンターを見て覚悟を負けに強化しました。

けれど、気持ちというものは常に強くあらねばならないようです。

そのことを私はザニオーロとエイブラハムから学びました。

ペナルティ・エリア内でマッジョーレの足が顔に当たって血が出ているのに平然とプレイを続けたザニオーロの気持ち、つよ。

Trovo incomprensibili le proteste, i sondaggi e i dubbi sul rigore assegnato alla #ASRoma. #Maggiore calcia il volto di #Zaniolo. Punto.

E finalmente abbiamo visto il giusto utilizzo della Var. #SpeziaRoma pic.twitter.com/uQkWMoVQrr

— Jacopo Aliprandi (@AliprandiJacopo) February 27, 2022

私なんて見ていただけなのに、思わず痛い痛いって言ってしまったのに。

あの土壇場でリゴーレを決めきるエイブラハム、しかもプロヴェデルにコース読まれていたのに。気持ち、つよ。

どのくらい土壇場だったかというとこのくらいだったそうです。

ローマ、8分3秒のアディショナルタイムの末にFWエイブラハムのPKでスペツィアに勝利。セリエAでは歴代で最も遅い時間に決めたゴールとなりました(OPTA)。 https://t.co/zjaaXrlUWZ

— Mitsuomi Kamio/神尾光臣 (@mitsuomino) February 27, 2022

私なんて怖くて君のリゴーレ直視できなかったのに。

というか最後まで諦めずに戦い抜いたローマの皆の気持ち、つよつよ。

私なんて如何に諦めるかしか頭になかったのに。

スペツィアも強い気持ちで必死に戦っているように見えたけれど、この試合はローマの選手達の気持ちの強さが彼らのそれを上回り、勝利を手繰り寄せたように感じました。

私的にはここ数日涙する事が多かったのだけれど、この勝利で少し元気になれたです。

ローマ、久しぶりの勝利をありがとう。

これで順位表の上でローマは単独6位となりました。

4位のユーヴェとは勝点6差。

4位は無理だと思っていたけれど、今日の試合で気持ちというものは常に強くあらねばならないと学んだばかりの私は

勝点6差？余裕です！なんなら勝点13差の首位だっていけるのです！

と思いだしました。

いける、ローマなら絶対いける！絶対！絶対！やったー！