ローマ:ザニオーロのガラタサライ移籍を公式発表、その詳細
ローマはザニオーロがガラタサライに移籍したことを公式発表しました。以下その公式声明の全文です。
”公式:ガラタサライへ売却されたニコロ・ザニオーロ
ASローマはニコロ・ザニオーロの移籍についてガラタサライと合意に達したことをお伝えいたします。
そのFWは完全移籍でトルコのクラブに移ります。
ザニオーロは2018年の夏にイタリアの首都にやってきました。そしてジャッロロッサのユニフォームで128試合に出場し28得点を記録しました。”
ザニオーロのような主力選手であれば、通常は経歴を細かく紹介したりして、もっと長文の公式声明になるのだけれど、なんとも短い公式声明になってしました。また移籍していく選手達の公式声明に使用される定型文、“in bocca al lupo(頑張ってね)”等もありませんでした。ザニオーロの移籍を伝えるローマ公式TwitterのTweetも
”公式:ガラタサライへ売却されたニコロ・ザニオーロ”
だけというなんとも素っ気無い物に……。
Ufficiale: Nicolò Zaniolo ceduto al Galatasaray.#ASRoma pic.twitter.com/6BfAyM6pfz
— AS Roma (@OfficialASRoma) February 8, 2023
なぜこんなに素っ気無いのか分からない方はよろしければこちら、『ザニオーロは裏切り者にされた・・・・・・のか?』を参考にしてください。
公式声明では一切触れられていない移籍金等の詳細について、ディ・マルツィオさんによると
移籍金1650万ユーロ+チームと選手個人のパフォーマンスに関連する1300万ユーロのボーナス。
ボーナスの内の50%、したがって650万ユーロ分は簡単に達成可能で、残りはそうではない。
2000万ユーロを超える将来の再販の際は200万ユーロがローマに支払われる。さらに1650万ユーロを超える将来の再販の際には将来の売却額と1650万ユーロの差額の20%がローマに支払われる。
またローマはガラタサライとの良好な関係により、ガラタサライに所属する2003年生まれのユスフ・デミルとガラタサライとトルコ代表のバンディエーラだったアイハン・アクマンさんのご子息で2006年生まれのプレイメイカー、エファ・アクマンの獲得優先権を得た。この獲得優先権は将来彼らに関してガラタサライにオファーが届いた場合、ガラタサライはそれをローマに通知せねばならず、ローマはそのオファーと同条件のオファーをだすことで二人の獲得が可能になるというもの。
ザニオーロはガラタサライで年俸350万ユーロ+簡単に達成可能なボーナスを受け取り、契約には3500万ユーロの契約解除条項がある。
とのことです。
またザニオーロの移籍がローマのバランス・シートに与える影響についてCalcio e Finanzaによると
移籍金の固定金額1600万ユーロの内の15%はインテルが受け取る事になっているので、ローマに残るのは1360万ユーロ。
ザニオーロの1月時点でのバランス・シート(帳簿)上の価値はおよそ100万ユーロなので、ローマが得るキャピタルゲインはおよそ1200万ユーロ相当になるだろう。
またローマはザニオーロの5か月分の税込み給与、およそ190万ユーロと減価償却費の一部として60万ユーロを節約するとみられる
したがって2022/23シーズンのバランス・シートへのプラスの影響はおよそ1450万ユーロになるとみられる。
とのことです。
最後に、ザニオーロが自身のInstagramに動画付きの別れのメッセージを投稿しました。以下その全文です。
”あなたは僕をまるで家にいるかのように歓迎してくれましたね。
あなたは僕を成長させてくれて、僕が全力で掴もうとしたチャンスを与えてくれましたね。そして僕はあなたが示す歴史を常に敬い、あなたの色のために戦い、ユニフォームを着るたびに汗を流しました。
この旅路はあの昨年の5月25日、あの得点、あのカップのような、僕が永遠に大事にしまっておくであろう唯一無二の感情たちで構成されています…全部僕達のものです。
たくさんのことが、あまりにもたくさんのことが語られましたが、別れを告げ時が来た今貴方に僕が言いたいこと…
それは光栄だったということです。
永久に感謝を。”
本当に、本当にたくさんのことがあったけれど、最後の最後で私の100年の恋が冷める瞬間を体験できたことは、とても悲しかったけれど、私にとって大きな財産になったのだと言い聞かせています。そしてそれによって惜しむことなく君とお別れできることは君なりの優しさなのだと信じています。さようなら、ザニオーロ。私からも永久に感謝を。
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