ローマ、17-18シーズンレビュー その一


今季公式戦に出場したローマの選手達を振り返ってみたいと思います、今回はGKとDF編です。なお記憶を頼りに書いたので勘違いが含まれている可能性があります。あらかじめ御了承ください。


PORTIERI

1.アリソン・ベッケル(Alisson Becker)
プレシーズン、スコルプスキとの正GK争いを制し、加入2シーズン目にして正GKに。チャンピオンズ・リーグのスタディオ・オリンピコでのアトレティコ・マドリード戦での活躍を契機に毎試合のように好セーブを重ねだし、次第に守備範囲の広さと相手のプレスを受けてもひらりとかわす足元の上手さも見せるようになりました。GK界のメッシと評されたことが記憶に新しいです。おそらく今季のローマの選手の中で最も価値が高騰した選手だと思います。ジェズスとは仲良しで家族ぐるみの付き合いがあるそうです。

28.ウカシュ・スコルプスキ(Łukasz Skorupsk)
レンタル先のエンポリで2シーズンにわたり活躍し今季ローマに復帰。プレシーズン、アリソンとの正GK争いに敗れ、公式戦出場はコッパ・イタリア1試合、リーグ戦1試合の計2試合に留まりました。本人がレギュラーでのプレイを求めているため移籍が確実視されています。

DIFENSORI

5.フアン・ジェズス(Juan Jesus)
今季はCBの3番手として出場機会を増やしました。以前は1試合に1回はポカをしていた印象があるけれど、それも少なくなってきたような気がします。

11.アレクサンダル・コラロフ(Alelsandar Kolarov)
今季マンチェスター・シティから加入後、即フィットしアシストを量産、彼のいる左サイドがシーズン序盤のローマのストロングポイントになったと思います。プレースキックのキッカーも務め、FKで複数回得点も奪うなど大活躍をみせてくれました。おそらく今季一番の当たり補強だと思います。

13.エリオ・カプラドッシ(Elio Capradossi)
モレノの移籍を受けて冬にバーリからレンタルバック。今季は先発1回、途中出場1回の2試合に出場し、ファーストチームデビューを飾りました。今後ファーストチームに定着していくのか気になります。

20.フェデリコ・ファシオ(Federico Fazio)
シーズン前はディ・フランチェスコさんの戦術に合わないとみられており、放出候補に挙げられるも蓋を開けてみればレギュラーに定着しました。空中戦の強さ、DFからのビルドアップ役に加え、今季は攻撃参加からのクロスを目立つようになり、司令官の愛称に相応しい活躍をしてくれたと思います。ワールドカップの代表候補メンバーにも選ばれ、彼にとって実りの多いシーズンになったのではないでしょうか?

25.ブルーノ・ペレス(Bruno Peres)
チャンピオンズ・リーグ、カンプ・ノウのバルセロナ戦まではあまり評価されていなかったけれど、バルセロナ戦以降評価を持ちなおしたように思います。活躍したといえるシーズンではないかもしれないけれど、チャンピオンズ・リーグ敵地でのシャフタール戦では逆転突破に繋がる決定機阻止を見せてくれました。ピッチ外では飲酒運転でランボルギーニを破損する交通事故を起こしたことが印象に残っています。

26.リック・カルスドルプ(Rick Karsdorp)
ローマ移籍決定直後に半月板のクリーニング手術を行い、ローマデビューまで時間を要しました。しかし記念すべきデビュー戦で前十字靭帯を断裂するという不幸に見舞われました。今季最終戦でベンチ入りし来シーズンの活躍が期待されるけれど、ほぼプレイを見れてないので大怪我がどの程度プレイに影響を与えるのかわからないのが残念です。ピッチ外ではプロポーズに成功するという福音をもたらしてくれました。

33.ホナタン・シルバ(Jonathan Silva)
冬にコラロフのバックアッパーとしてレンタルで加入するもスポルティングCP時代の怪我の影響でコンディション調整に時間を要し、リーグ戦で先発1試合、途中出場の1試合の2試合に留まりました。スポルティングCPにレンタルバックするとみられています。けれど彼の名前、ホナタンはローマ史上屈指の語感の可愛さだと思います。

44.コスタス・マノラス(Konstantinos Manolas)
シーズン前にゼニト行き目前まで行くも給与のルーブル払いが嫌だとメディカルチェックをドタキャンし、後にこれがローマのFFPの和解協定違反の原因につながるというお茶目な一面を見せてくれました。しかしシーズンが始まるとレギュラーとして活躍、なんといってもチャンピオンズ・リーグのスタディオ・オリンピコでのバルセロナ戦で準決勝進出を決める得点を記録してくれました。今季はそれに加え接触プレイで凄く痛そうな素振りをみせ、見ている側に怪我の心配をさせておいて、ケロッと戻ってくるという芸当を複数回見せてくれたことが印象に残っています。


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