ローマ、どうしたら元気になる?


今季のローマは調子が良くありません。そこでどうしてローマの調子が悪いのか、またどうしたら調子が良くなるか考えてみました。ただ私の書いた試合の感想を見てもらえば分かると思うけれど、私は勝ってうれしかった、負けて悔しかった等の小学生並みの感想しか書いておらず試合の内容にはあまり触れていません。それは私が難しいことが分からず試合の内容に踏み込むことができないからです。したがってこれから先に記す事は私なりに精一杯考えたつもりではあるけれど、全く的外れのことを書いてる可能性が大いにあるのでそのことを念頭に置いてもらえると幸いです。



まずディ・フランチェスコさんはゼマンさんの信奉者と言われていて、過去のコメントからも4-3-3が最も好きフォーメーションであることは間違いないと思います。そして今季も4-3-3を基本にチーム編成を行ったものと思われます。なので当初の理想のスタメンは移籍金の高さ等も考慮すると

(4-3-3)
Olsen; Florenzi, Manolas, Fazio, Kolarov; Pastore, De Rossi, Cristante; Under, Dzeko, Perotti.


このようなものだった推察します。なおエンゾンジは移籍金も高かったけれど、当初はデ・ロッシのバックアッパーと言われていたのでそういう事にしています。これを昨シーズンのベストメンバーと思われるものと比べてみます。

今季(4-3-3)
Olsen; Florenzi, Manolas, Fazio, Kolarov; Pastore, De Rossi, Cristante; Under, Dzeko, Perotti.

昨季(4-3-3)
Alisson; Florenzi, Manolas, Fazio, Kolarov; Nainggolan, De Rossi,  Strootman; Under, Dzeko, Perotti.


比べてみて私が大きく変わったと思う個所はメッザーラ(インサイドハーフ)です。そしてナインゴランとストロートマンに比べると、パストーレとクリスタンテはより攻撃に比重を置いた選手であると思います。このことから今季ディ・フランチェスコさんは守備力が落ちたとしてもより攻撃的なチームを作るつもりだったのではないかと愚考します。

そうだと仮定して実際はどうなったかというと当初の目論見は外れ攻撃力は上がらず守備力だけが落ちてしまうという事態になってしまったように思います。上手くいかなかった理由としてメディアはパストーレとクリスタンテがディ・フランチェスコさんの戦術に適応できていない、もしくは2人の適正はメッザーラではなく別のポジションにあるというようなことを挙げていたと思います。けれど、うろ覚えではあるけれどクリスタンテは元々メッザーラの選手だったと思うし、パストーレもPSGでメッザーラでプレイしたことがあったと思います。なので時間をかければ、二人ともディ・フランチェスコさんの戦術にフィットできた可能性はあったと思います。しかしイタリアは結果がでなければすぐ監督の首が飛んでしまうのです。時間をかける余裕はないのです。そこでチームを立て直すべくディ・フランチェスコさんは試行錯誤の末4-2-3-1のシステムにいきつきました。

ローマの試合の解説をよく担当する細江さんはローマの不調の原因の一つとして4-3-3だとシステム上、中盤のアンカーポジションの両脇が空いてしまってそこのスペースを相手に使われてしまうといったようなことをあげていました。ディ・フランチェスコさんもそう思ったかは定かではないけれど、結果として4-2-3-1になったことでその両脇のスペース埋めることになり、ロレンツォ・ペッレグリーニがトレクワルティスタで大活躍をしたこともあって一時期はこれでチームが軌道に乗ったように見えました。

ところが最近の結果をみるとどうも軌道に乗っていないような感じです。単純に考えて4-3-3が守備的なポジションに位置する人がDF4+1アンカーの5人、対して4-2-3-1はDF4+2アンカーの6人なのでせめて守備は安定して良い気がします。でも守備も安定していないように思えます。なんでですか?おかしいです。理屈に合わないです。

ここで戦術的な分析ができる方なら具体的な理由が分かるのだろうけれど、悲しいことに私はそんな難しいことは一切分からないのです。分からないなりに精一杯考えた結果、ディ・フランチェスコさんの戦術はやはり4-3-3に最適化されたもので4-2-3-1だと充分な力を発揮できないのではないかというものすごく大雑把な理由がでてきました。

その理由に基づき次に4-3-3に戻すにはどうしたら良いかなと考えました。そして細江さんによれば4-3-3ではアンカーの両脇が空いちゃうからダメとのことなので、ならば、状況に応じてアンカーの脇を埋めてくれる人がいれば、4-3-3に戻せるかもと思いました。そう考えるとストロートマンは的確なポジショニングで空いたスペースを埋めたり、パス回しに上手く絡んだりする時の状況判断がすごく上手な選手だと言われていたような気がします。という事はストロートマンのような役割をしてくれる人がいれば4-3-3に戻せると思いました。

よって不調を脱するためにはディ・フランチェスコさんが最も得意とする、そして最もやりたいであろう4-3-3システムに戻す。戻すためには誰かがストロートマンの役割をできるようになる、もしくは冬にストロートマンの役割ができる人を獲得する。という結論に至りました。

終わりです。



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