セリエA第21節、アタランタ対ローマ


セリエA第21節、アタランタ対ローマ フォーメーション

ローマは4-2-3-1の布陣でスタート。ロレンツォ・ペッレグリーニ交代後はフロレンツィが右WGに入り、ザニオーロがトレクワルティスタの位置に入りました。カルスドルプ交代後はDF左からコラロフ、マルカノ、ファシオ、マノラス、フロレンツィ、MFメディアーノにエンゾンジ、左メッザーラにザニオーロ、右メッザーラにクリスタンテ、FW左ジェコ、右クライフェルトの5-1-2-2みたいな形になっていたと思います。アタランタは3-4-1-2の布陣でスタートしました。


得点シーンは3分、コラロフが左サイドからクロス。このクロスをペナルティ・アーク付近にいたザニオーロが胸でレイ・オフしてボールをジェコに渡す。ジェコが右足でグランダーのシュートを放ちローマが先制しました。33分にはエンゾンジの少し浮かした前線への縦パスにジェコが反応しディフェンス・ラインを抜け出す。飛び出してきたベリシャをジェコはワン・タッチでかわして右足で無人のゴールにボールを送り届けローマが2点目を奪いました。40分にはジェコが右サイドのザニオーロにパス。ザニオーロ逆サイドのエル・シャラウィにクロス。ペナルティ・エリア内でエルシャラウィはこのボールを右足のトラップで左足でシュートの撃ちやすそうな場所において左足でシュート。ローマが3点差としました。45分にはゴール前でペッレグリーニがパプ・ゴメスからボールを奪うも傍にいたエンゾンジと重なってしまいボールがペナルティ・エリア内にいたイリチッチに渡る。イリチッチは右サイドに流れてきたパプ・ゴメスにヒール・パス。パプ・ゴメスのクロス。このクロスにカルスドルプの背後からカスターニュがカルスドルプをなぎ倒す感じでヘディング・シュート。アタランタが1点返しました。59分には右サイドからパプ・ゴメスの鋭いクロス。このクロスを前線に上がってきていたトロイがマノラスとの競り合いを制しヘディング・シュート。オルセン一歩も動けずボールがゴール右下隅に流し込まれアタランタが1点差としました。71分にはオルセンのゴール・キックをデ・ローンが頭で弾く。弾いたボールをジェコが胸トラップで収めようとするもボールが流れてしまう。流れたボールをサパタが右サイドのイリチッチにダイレクト・パス。右サイドからのイリチッチのスルー・パスにディフェンス・ラインを抜けだしてきたサパタが反応し、ペナルティ・エリアの右側からニア・サイドにグランダーのシュート。アタランタが同点に追いつきました。

試合の感想

難敵アタランタにアウェイで引き分け。結果だけ見れば悪くないと思うのだけれど試合展開を考慮すると勝ちたかった、いや勝たねばならなかった試合のように思いました。要するに悔しい。悔しくてたまらない試合でした。試合を振り返ると終始アタランタに攻められていたような印象があります。アタランタのイリチッチ、パプ・ゴメス、サパタの前線の3人が怖いよと思いながら見ていました。けれど3分にザニオーロの素晴らしい胸でのレイ・オフからジェコの久しぶりの得点でローマが先制し、攻められながらもエンゾンジの素敵な縦パスからのジェコのドッピエッタ、これまたザニオーロの素晴らしいクロスからのエル・シャラウィの美しいトラップからの流れで得点を重ねるに連れて、これはいくらアタランタが強いといえども勝ったな。この点差ならコッパ・イタリアで及第点の働きをしてこの試合でスタメンに抜擢されたマルカノも伸び伸びプレイして自信を深めてくれるかもと希望に満ち溢れていました。しかしそう思えたのもほんの5分程度でした。前半終了間際にカスターニュに1点返されると物凄ーく嫌な予感がしました。どうして嫌な予感ほど良く当たってしまうのかな?これが逆だったら私の人生も幸福に溢れたものになっていたに違いないのに。私の希望に満ち溢れていた美しい心に落とされた一点の染みは試合が経過するに連れてどんどん広がってしまい、それはイリチッチのシミュレーションからVARでリゴーレ判定に変わった場面でピークに達しました。けれどサパタがリゴーレを外してくれたおかげで染みの広がりは一旦、いや刹那止まりました。が、リゴーレのリスタート直後にそれはあっという間に私の希望に満ち溢れていた心を真っ黒に染め上げてしまったのです。私の心を返してよ、神様。ひどい、ひどすぎる。こんなことをするくらいならリゴーレの場面で止めを刺してくれたほうがまだましだったのに。VARほど味方になると頼もしく、敵になると恐ろしいものはないのです。この制度は悪魔の考えに違いないと思いました。後は同点にされてからビッグ・セーヴもあったけれど1失点目と3失点目の場面でオルセンはもう少しどうにかならなかったのかな?厳しい目で見すぎ?この試合では選手の吐息が真っ白になるほど寒そうで、試合の後半には画面越しでもはっきりと分かるほど雪というか霙が降っていました。ちょっと何時から、果たして失点をし始めた時から降っていたのかは分からないけれど、やっぱりオルセンは体が濡れてしまうと力が出ないアンパンマン体質なんだと思ってしまいました。こじ付けが過ぎるかな。けれどダーク・サイドに落とされてしまった私の心は意地悪にもそう思ってしまったのです。ごめんよ。オルセン。この試合にポジティブな面に目を向けるとディ・フランチェスコさんのファシオを投入し5バックにして勝点1を持って帰るよというメッセージをチームが遂行できたことはとても良かったと思います。それからジェコの得点が復活したことも嬉しいし、エル・シャラウィが2試合連続得点を決め、ユニフォームの襟で口元を隠すゴール・セレブレーションが気に入っていることが確認できたことも(どういう意味を込めているのか気になります)。はぁ、それにしてもパプ・ゴメスとイリチッチとサパタ怖かった・・・・・・。けれど3点リードからの引き分け・・・やっぱり悔しい。勝ちたかったよー。まぁ気持ちを切り替えるのです。さて次のリーグ戦はコッパ・イタリアのヴィオラ戦をはさんでUCL権争いのライヴァルであるミラン戦です。けれどこの大事な試合にクリスタンテとエンゾンジが累積警告5枚で出場できなくなってしまいました。中盤どうなってしまうの?でもまずはヴィオラ戦で勝利を取り戻さねば。頼んだよ、ローマ。


コメント

  1. おおかみ司書さんこんにちは。

    うーん……。何と言えばいいのか……。
    もちろんアタランタは強敵ですし、勢いもあったし、簡単な相手でないのは分かっていましたが……。
    せめて試合展開が逆で、3-0から追いついての引き分けならまだマシだったのですが。
    とりあえず3位のインテルはトリノに敗戦、4位のミランはナポリと引き分けとCL権争いのライバルと差が広がらなかったので良しとしておきます。本当は良くないけど……。

    中盤の守備的な選手が2人も同時に出場停止になってしまったのは痛いですね~。
    いきなりデ・ロッシにフル出場は難しいだろうし、チョリッチもミラン戦で抜擢するのは不安だし……。
    噂になっているバリオスの獲得が実現するか、そうでなければザニオーロ、ロ・ペッレグリーニ、パストーレの攻撃的な布陣で臨むしかなさそうですね。

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    1. にょろろさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

      そうですよね。これが3点差を追いついての引き分けなら気持ちも大分違ったのに。追いつ「いて」と追いつ「かれて」のこの僅かな文字の違いがこれほど苦しいとは、結果は同じなのに。

      出場停止は僅か1試合だけれどその1試合が非常に大事な試合だし、デ・ロッシのコンディションも考慮して今後のことを踏まえると守備的な中盤の選手を獲ってほしいけれど、どうなりますかね。後3日もすればおのずと結果は出るけれどドキドキするのです。

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