おおかみ司書は激怒した
契約満了によるデ・ロッシのローマ退団が発表され、パロッタ会長を初めとするローマ経営陣に対する批判が高まっていた頃、パロッタ会長はローマ公式サイトにてサポーターに向けた釈明ともいえる手紙を公開しました。その中でデ・ロッシと契約更新をしなかった理由の一つとして怪我がちで年間を通じての出場を期待できない選手に貴重な登録枠をさくことはできないという主旨のものをあげていました。デ・ロッシの退団に思うところのあった私だけれど、それをみてなるほど、そういう視点があったのね。じゃあ、致し方ないのかなと思いました。と同時にこうも思いました。でももしそれが嘘だったら私は堪忍袋の緒を切ると。
そして昨日UELの登録リストが公式発表されました。これでセリエA及びUELの登録リストが出揃いました。それを確認してみたいと思います。まずはセリエAとUELそれぞれの登録リストの主なルールのおさらいです。
セリエAの登録リストに関する主なルールは以下になります。
・登録リストに記載できる選手の上限は25名。
・25名の内少なくとも4名はクラブで育成された選手そして少なくとも4名はイタリアで育成された選手でなければならない。
・クラブで育成された選手とは15歳(すなわち15歳を迎えたシーズンの始まり)から21歳(すなわち21歳を迎えたシーズンの終わり)までの間に、国籍や年齢にかかわらず、たとえ継続していなくとも36ヶ月間もしくは完全な3シーズン(すなわちリーグ戦の開幕から閉幕)クラブに登録していた選手を意味する。
・イタリアで育成された選手とは15歳(すなわち15歳を迎えたシーズンの始まり)から21歳(すなわち21歳を迎えたシーズンの終わり)までの間に国籍や年齢にかかわらず、たとえ継続していなくとも36ヶ月間もしくは完全な3シーズン(すなわちリーグ戦の開幕から閉幕)一つもしくはそれ以上のイタリアのクラブに登録していた選手を意味する。
・Under 22の選手(19-20シーズンは1997年1月1日以降に生まれた選手)は登録リストに記載する必要はなく自由に起用できる。※18-19シーズンからUnder 21からUnder 22へ変更され条件が緩和されました。
次にUEL(とUCL)の登録リストに関する主なルールは概ねセリエAと同じになります。けれど一つだけ大きな違いが存在します。それは無制限に起用できるセリエAでいうところのUnder 22の選手、UEFAで言うところのBリスト登録選手の定義です。それは以下のようになります。
・Under 21の選手(19-20シーズンは1998年1月1日以降に生まれた選手)でUEFAに登録されるまでに15歳の誕生日以降、2年間継続して関係するクラブでプレイする資格を有していた選手はBリストに登録できる。16歳の選手は過去2年間継続して所属クラブに登録されていればBリストに登録できる。各クラブは、シーズン中にBリストに無制限の数の選手を登録する権利を有する。 リストは当該試合の前日、中央ヨーロッパ時間の深夜12時までに提出されなければならない。
セリエAのものに比べ年齢制限が1歳下がることに加え15歳の誕生日以降、2年間継続してクラブに在籍していなければならないということでセリエAに比べ制限が厳しくなっています。
以上がルールになります。ではこれらを踏まえたうえで登録リストを確認します。
【セリエAの登録リスト】2019年9月4日時点のセリエA公式サイトより(何故かチェティンの記載なし)
【クラブで育成された選手での登録(2/4)】
MFロレンツォ・ペッレグリーニ
MFアレッサンドロ・フロレンツィ
【イタリアで育成された選手での登録(4/4)】
GKアントニオ・ミランテ
DFジャンルカ・マンチーニ
DFレオナルド・スピナッツォーラ
MFブライアン・クリスタンテ
【その他での登録(13/17)】
GKパウ・ロペス
DFダヴィデ・ザッパコスタ
DFフアン・ジェズス
DFクリス・スモーリング
DFアレクサンダル・コラロフ
DFダヴィデ・サントン
DFフェデリコ・ファシオ
MFジョルダン・ヴェレトゥ
MFハビエル・パストーレ
MFヘンリク・ムヒタリアン
FWディエゴ・ペロッティ
FWエディン・ジェコ
FWニコラ・カリニッチ
【Under 22該当選手(14)】
GKマッテオ・カルディナーリ
GKダニエウ・フザート
DFメルト・チェティン(記載はないがU-22に該当)
DFウィリアム・ビアンダ
DFリッカルド・カラフィオーリ
DFダヴィド・ブア
MFニコロ・ザニオーロ
MFアマドゥ・ディアワラ
MFアレッシオ・リッカルディ
FWジェンギズ・ウンデル
FWルベン・プロヴィダンス
FWミルコ・アントヌッチ
FWルドヴィコ・ドラツィオ
FWジャスティン・クライフェルト
結果
Under 22 14名
登録【19/25】登録枠6余る。デ・ロッシ登録可能。
【UELの登録リスト】以下のリンク先でご覧下さい。
— AS Roma (@OfficialASRoma) September 4, 2019
UELの登録ルールだとセリエAでは登録不要(Under 22)だった選手のうち
フザート、チェティン、ビアンダ、ザニオーロ、ディアワラ、ウンデル、プロヴィダンス、クライフェルトの8名を【その他での登録(13/17)】に登録する必要があり4名が登録から外れることになります。そして外れたのはフザート、チェティン、ビアンダ、プロヴィダンスになりました。
結果
登録外 4名(フザート、チェティン、ビアンダ、プロヴィダンス)
登録【23/25】登録2枠余る。デ・ロッシ、クラブで育成された選手で登録可能。
(ここから先は過激なことが書いてあります。気分を害す恐れがあるので無理に読まないで下さい)
【19/25】と【23/25】・・・・・・えらい、あいてはるなぁ・・・。私は堪忍袋の緒を切った。私は激怒した。おい!これは一体どういうことだ!登録枠が空いているじゃないか!凄く空いてるよね?登録枠が!!!デ・ロッシ登録できたじゃないか!!!ねぇ、貴重な登録枠をさくことはできないとかいう主旨のことを言っておいてこの結果って嘘を付いたの?嘘を付いたよね?仮にも上場企業の会長ともあろう人が嘘を付いても良い物なの?良くないよね?もう、怒り心頭に発したぞ。私は苦手な人に面と向かって君が苦手だと伝えたことはない。だが今の私なら伝えられる。私は頬を叩かれたことはあっても叩いたことはない。けれど今の私なら叩ける。気付いているか?パロッタ。貴様のことだぞ!自慢ではないが私は非力だ。時折ペットボトルの蓋を開けるのにも苦労するくらい非力だ。けれど人には火事場の馬鹿力というものがある。そして今の私ならそれが出せる自信がある。今の私に叩かれたらきっと物凄く痛かろう。泣いてしまうかも知れぬな。むしろ泣いてしまえ、泣き叫ぶが良い。さぁ、頬を差し出せ。叩いてやる。右頬を差し出したら、左も差し出せ。叩いてやる。泣き叫ぶ貴様の頬を何度でも叩いてやる!良いか、私は別にデ・ロッシと契約更新しなかったことを怒っているんじゃないぞ!嘘をついたことに怒っているんだ!別に良いのだよ。デ・ロッシやトッティのことが気に入らないのならそれはそれで。人間だもの。好みはあるさ。今私が貴様のことを気に入らないようにね。それが貴様の本心なら納得はしなくとも受け入れよう。どんな理由であれ本心ならね。でも嘘は良くない。嘘をつかれると貴様のことを何一つ信用できなくなってしまう。しかも貴様これが初めての嘘ではないな。トッティにも嘘をついただろう。言っておくがフランコ・バルディーニに言われた通りにしただけなんて言い訳は通用しないぞ!例えそうであっても彼の傀儡になることを選んだのは貴様だ。責任は貴様にある。謝れ!デ・ロッシに!トッティに!私に!穿つほどかんばせを地面にこすり付けて謝罪しろ!そしてローマを去れ!その上で嘘を付いたことを悔い改めるが良い!分かったか、パロッタ。参ったか、パロッタ!!!
私は堪忍袋の緒を結びなおした・・・・・・。はて私は何を言っていたのかな?忘れちゃった。愛してるよ。パロッタ会長。頑張ってね。
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