イタリア・サッカーの移籍市場における白煙/黒煙/灰煙の意味

 

当サイトでは時折、移籍情報等を記す時に『白煙』という表現を使います。例を挙げると

ローマ、白煙に足りていないのはミリクのOKだけ

こんな感じです。

この『白煙』という言葉、私は何気なく使用していたのだけれど、先日とある方から

「なんとなく意味は分かるのだけれど、あまり使わない表現なので違う表現を使うか、注釈、補足を入れたほうが良いと思います。」

とご指摘を頂きました。

助言が大変有り難かったので『白煙』の意味を説明させて頂きます。

『白煙』とはイタリアのサッカーの移籍市場に関する記事で良く使われるイタリア語の"fumata bianca(フマータ・ビアンカ)”の和訳になります。

フマータ・ビアンカは枢機卿による教皇選挙会議、コンクラーヴェ(conclave)に由来する言葉です。コンクラーヴェについては以下のリンク先をご覧下さい。

コンクラーベ(Conclave)とは?


フマータ・ビアンカを辞書を引くと

fumata bianca=白煙[ローマ教皇選挙における決定の合図]

とあります。

コンクラーヴェは教皇選挙の結果を煙で外部の人達に知らせることになっていて

白煙なら教皇決定の合図

黒煙なら教皇不決定の合図

となります。詳しくは以下のリンク先でご覧下さい。

コンクラーベで用いる「ストーブ」とは?


そしてフマータ・ビアンカはサッカーの移籍市場に関する記事においては

移籍決定、取引成立、交渉成立

といった意味合いで用いられます。

つまり前述の

ローマ、白煙に足りていないのはミリクのOKだけ

は言い換えると

ローマ、移籍決定に足りていないのはミリクのOKだけ

といった感じになります。

またサッカーの移籍市場に関する記事では白煙と同様に黒煙、fumata nera(フマータ・ネーラ)も良く使われていて

移籍不決定、取引不成立、交渉不成立

といった意味合いになります。

さらに白煙、黒煙から派生して灰煙、fumata grigia(フマータ・グリージャ)というのも使われていて

灰色=白と黒の中間色=どっちに転ぶか分からない、はっきりしない、文脈によっては雲行きが怪しい

といった意味合いになります。


説明は以上になります。

白煙/黒煙/灰煙の言葉の意味が分からなかった皆様これまで御不便をかけてすみませんでした。それから良い機会なので言わせて貰うと当サイトの投稿で推敲を怠り、誤字脱字が多くてごめんなさい。そしてそれに後から気づいて何事も無かったかのように修正したりしていてごめんなさい。温かい目で見てくれると私は嬉しいのだけれど、ダメかな?


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