金曜サスペンス、誰がロマニーズモを殺したのか?
ユヴェントゥス戦でローマが負けた事にむしゃくしゃしていた私はTwitterでエゴ・サーチならぬフォンセカさん・サーチをしていました。
そこで私はローマのアイデンティティ(大事な物)をジェームス・パッロッタ前会長とフォンセカさんが壊したという説がある事を知りました。その説を詳しくみていると
アイデンティティ=ローマ出身の選手を大事にする
ということであり、デ・ロッシやフロレンツィを彼らが追い出したという事のようでした。
2時間ドラマ好きな私はこの説をパッロッタさんとフォンセカさんがロマニーズモ(ローマ主義の意)を殺したと解釈しました。
むしゃくしゃしていた心にこの過激な説は相性が抜群で私は
殺人です!殺人!これはダメなのです!即逮捕して刑務所に収監なのです!
と大興奮しました。
ところが興奮し過ぎて小腹が空いてしまいました。
なので私はカルビーの冬ポテト粉雪チーズ味なるものを食べました。
これが思いの他美味しかったのです。
そのせいか私の興奮は徐々に冷めていきました。
するとどうでしょう。
待ってください。確かにパッロッタさんはデ・ロッシに嘘をついて彼を追い出した形になった(詳しくはこちら)けれど、パッロッタさんはもうクラブをお売りになられているから、これは時効を迎えていると言えるのではないでしょうか?そもそも最初の1時間半は推理や証拠探しにあて、残りの30分で結論を出すのが2時間ドラマの鉄則。それもせずにいきなりフォンセカさんを犯人と決めつけて2時間ドラマ好きとはこれ如何に?
という冷静な考えが浮かんできました。
なので皆さんも過激な考えに走りそうになった時は美味しいものを食べると良いかもしれません。
それはさておき冷静さを取り戻した私は推定無罪、疑わしきは罰せずの原則に立ち返り、フロレンツィの放出に焦点を当て、本当にフォンセカさんがロマニーズモを殺したのか推理してみることにしました。
まずはフォンセカさん本人の言い分を確認をしてみると
このシステム(3バック)でプレイしているので、フロレンツィには我々といて欲しかったが彼がPSGでプレイすることを決めた。
という趣旨の供述をしていました。
フォンセカさんは犯行を否認しているです。
対するフロレンツィの言い分はというとフォンセカさんの供述に
自身のInstagramのストーリーで
"真実を愛せ、ただし過ちは許せ。 ヴォルテール"
とフランスの哲学者の言葉を引用する意味深なメッセージを投稿していました。
はっきりとはしないけれどフォンセカさんの供述には同意していない感じです。
2人の言い分に食い違いがあるようなので私は状況証拠的なものを探してみる事にしました。
フォンセカさんがフロレンツィを放出したとするとそもそもフォンセカさんにそれは可能だったのかという疑問が湧きました。
何故ならフォンセカさんは確かに選手の放出に関与できる立場だけれど、最終決定権はクラブのオーナーであるフリードキン親子にあるはずだからです。
仮にフォンセカさんがフロレンツィを放出しようとしてもフリードキン親子が同意しなければ、放出は実現しなかったはずです。
あれれ、これはひょっとしてフリードキン親子が共犯者の可能性がでてきたのではないでしょうか?
いや、ちょっと待ってください。
今冬クラブ間合意に達したのに本人が移籍を拒否したためにローマに残留を果たしたと言われているサントンやファシオの例を踏まえると、フォンセカさんとフリードキン親子が共謀してフロレンツィを放出しようとしてもフロレンツィ本人が同意しない限り放出は実現しないのでは?
別の線から考えてみましょう。
フォンセカさんに放出の最終決定権はなくとも、誰を試合で起用するかは彼に一任されているはずです。
となるとわざわざフロレンツィを放出しようとしなくとも、チームに残して置いて、試合に出さない方が簡単なのでは?
現にフアンなんかはチームにいるけれど、監督判断で試合の招集メンバーに入っていないことも多いです。
なんだかフォンセカさんがフロレンツィを放出したとなると動機が薄い感じがしてきました。
ん、フォンセカさんはロマニーズモを殺した容疑がかかっているわけだけれど、このロマニーズモとはなにもフロレンツィだけを指すわけではないのか?
良く考えたらペッレグリーニやカラフィオーリだってローマ出身なのだからロマニーズモに含まれているのです。
もしフォンセカさんがロマニーズモを殺したとするならその殺意はフロレンツィだけでなくペッレグリーニやカラフィオーリにも向けられないとおかしい気がします。
けれど、フォンセカさんはペッレグリーニを完全な主力として扱っているのです。
ペドロが故障しておらず、トレクワルティスタのポジションが空いていなかった時はメディアーノの位置で起用していたし。
それどころかこの写真を見るにフォンセカさんはペッレグリーニを天使だと思っている節すらあります。
Più di mille parole. @SkySport #RomaSpezia pic.twitter.com/2U6JB9lR1l
— Angelo Mangiante (@angelomangiante) January 23, 2021
この表情をみるととてもロマニーズモに殺意を抱いているとは思えなくなってくるのです。
さらに別の線から考えてみます。
思い返して見るとフォンセカさんは就任当初はフロレンツィに出場機会を与えていました。それが徐々に出場機会を減らしていきました。
であるならばフロレンツィの放出はロマニーズモへの殺意からくるものではなく単にフロレンツィがフォンセカさんが選手に求める何かしらの要素を満たせなかったからという可能性もありそうです。
フランチェスコ・トッティはかつてスパレッティさんとの確執で出場機会が減少し、クラブからも契約更新のオファーを提示されないという大ピンチに陥ったけれど少ない出番の中でチームを救う活躍を見せ続け契約更新を勝ち取っていました。
選手に限らずともラングニックさんの監督就任が確実と言われていたミランでピオーリさんが契約更新を勝ち取ったようによほどの規律違反などがない限りは活躍し続ける人物を追い出そうとする人がいるとは考えにくいです。
フロレンツィも少ない出番の中でも誰がみてもわかる様な活躍を見せることができていると放出されない未来になっていたかもしれません。
もし、フロレンツィが監督の求める要素が満たせないがために放出されたのだとしたら、ロマニーズモは殺されたのではなく、適者生存というこの世の摂理の中で自然淘汰された、ある種の自死なのかも?
いや、そもそもロマニーズモはフロレンツィだけを指すわけでは無い訳でペッレグリーニやカラフィオーリなどのローマ出身の選手がいる限り死んでいないのでは?
あれ、ひょっとして私が殺されたと思っているだけで本当はロマニーズモ生きている?
むしろ殺人だ、殺人だと騒いでいる私が1番ロマニーズモを殺そうとしている気がしてきました。
もしかして
ロマニーズモを殺した犯人って
私かも?
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