セリエA第6節 ラツィオ対ローマ


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試合の感想

この試合はビジャルとレイノルズがベンチ入りメンバーから外れスタンド観戦となりました。また前日にザレフスキ君のお父様がお亡くなりになられたことをうけて、ローマの選手達は喪章をつけてプレイしました。

55年ぶりに両方のスターティング・メンバーにローマ人がいないデルビーとなったけれど、デルビーらしい白熱した試合でローマの選手達は最後まで死力を尽くしてくれたと思います。その中でも私が一番印象に残ったのはザニオーロでした。これまでは本調子ではないように見えたけれど、この試合では得点にこそならなかったけれど、何度か決定機を生み出し、リゴーレ(PKのこと)も獲得してくれて、怪我をする以前の輝きを垣間見た気がしました。

リゴーレといえば、私はVARのチェックがあった時に

これ、絶対取り消されてしまう奴です。神様助けて!

と思ったのだけれど、リゴーレの判定は覆りませんでした。私は正直意味が分からなかったのだけれど、Corriere dello Sportの記者であるヤコポ・アリプランディさんによるとシュートをしようとしているときのこのコンタクトがリゴーレの判定をもたらしたそうです。VARの神雅、助けてくれてありがとうなのです。

また過去にSNS上でラツィアーリとやりあったことのあるザニオーロはこんな場面もあったそうです。 

そしてモウリーニョさんは以下の理由により試合後の記者会見を行わなかったそうです。 


さて、この試合ではあってはならないことが起きてしまいました。それはペドロに点を決められて負けたことです。


百歩、いえ千歩譲って負けたことは受け入れます。けれどペドロに点を決められて負けたとなると受け入れることはできません。私には受け入れられないです。絶対。ローマは今夏モウリーニョさんから戦力外通告を受けたペドロをこともあろうか最大のライヴァルであるラツィオへ移籍させました。この判断で私は怒り心頭に発しました。そして今季のラツィオとの試合では全てペドロが先発フル出場し、かつペドロに何もさせず、3-0で勝つくらいのことをしてくれない限りこの怒りはおさまらないと思っていた(詳細はこちら)のだけれど、ペドロに何もされないどころか、点を決められ負けてしまいました。意味が分からないです。私の怒りは収まるどころか、ますます燃え上がってしまいました。

ローマ格好悪い!敵に塩を送っておいて負けるなんて格好悪い!敵に塩を送るならば、絶対に勝たねばなりません。でなければただの道化です。けれどローマはただの道化でした。ローマ格好悪い!モウリーニョさんも格好悪い!

まさかモウリーニョさんという超一流監督を招聘しておいて見せ付けられたものが道化などとは夢にも思っていませんでした。ローマの掲げる中長期的プロジェクトというのは一流の道化になることだったのでしょうか?私はてっきりタイトルを得るための中長期的プロジェクトだと思っていたのだけれど・・・・・・。

けれどそう考えると思い当たる節はあるかもです。この試合で実況を務めた北川義隆さんは前監督のフォンセカさんを盛大に非難していたけれど、私にはモウリーニョさんとフォンセカさんは大差ないように見えます。フォンセカさんと同じようなポゼッション重視の攻撃的なスタイルで得点力はあるけれど、守備がもろくカウンターに弱い。そう見えます。今のところの違いは劇敵弾でクルヴァ・スッドの元への走りや、勝利後にピザを食べたりと、モウリーニョさんの方がパフォーマンスが派手なところくらいです。私はモウリーニョさんは守備の構築が得意な監督さんのはずなのに、なんでフォンセカさんのときから守備が改善されていないのだろうと疑問に思っていたのだけれど、一流の道化を目指しているとすれば、腑に落ちます。

超一流監督を高給で招聘しておいて、やっているカルチョは前任者と大差なく、違いは派手なパフォーマンスだけ

とういうのは道化を目指しているのであれば、満点だと思います。流石フリードキン親子なのです。お金持ちが考えることは違いますね。たぶんチャーリー・チャップリンさんを超える面白さ。すごーい!

ただ私のカルチョを見る目は節穴なので、実は凄い変貌を遂げつつあり、タイトルを得るために一直線の可能性は大いにあると思います。というかきっとそうです。このような格好悪い道化の姿を晒すこともタイトルを得るために必要なプロセスなのでしょう。うん、うん。そっか、そっか。ごめんよ、ローマ。格好悪い道化とか言って。私馬鹿だから表面しか見えかったの。ごめんね。

大事なのは途中経過ではなく最終的にどうなるか。最後にタイトルを掲げるのはローマ。

そういうことですね。分かりました。であるならば私も最後まで応援するのみです!試合後にピッチに選手を集めてモウリーニョさんがお話していた場面では、高いお給料の理由は、このこれ見よがしの派手なパフォーマンスをしてくれるからなのかな?とショックをうけしまったけれど、私はなんて馬鹿だったのでしょう。私の馬鹿!馬鹿!馬鹿!ローマは最後にタイトルを掲げるためにあえて道化を演じているのです。一流の人材だらけのローマには凡人の私が及ぶべくもない考えがあるのです。でなければ、ペドロに点を決められ3-2で負けるはずがないでしょうが!ローマのすることなすことは全てタイトルを得るための布石!例え道化にしか見えなくとも、それは私が馬鹿なせいだからなのです!私はただ信じて応援してればいいの!分かったか、私!

うわー、そういうことでしたか。すっかりだまされていました。やっぱりローマは最高なのです。格好良い!凄く格好良い!やったぜ!!!


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