ディバラ、ユニフォームに関する考察

 

先日、Corriere dello Sportは

初日におけるディバラのユニフォームの販売着数はクリスティアーノ・ロナウドの初日にユーヴェがイタリアで販売したユニフォームのレベルに達した。ローマ史上におけるユニの販売着数レコードは当然トッティのままだが、ディバラで一日だけの販売着数のレコードは達せられた。

と報じました。

ただ具体的な着数等は一切記述されていませんでした。

気になった私はクリスティアーノ・ロナウド(以下CR7とする)の初日にユーヴェがイタリアで販売したユニフォームの着数を調べて見ることにしました。

残念ながらいくら探してもCR7の初日にユーヴェが『イタリアで』販売したユニフォームの着数は見つからなかったけれど、CR7の初日にユーヴェが販売したユニフォームの着数なら見つかりました。

イタリア版のYahooニュースによるとCR7の初日販売着数は

・世界中のユーヴェ及びテクニカル・スポンサーであるアディダスの様々なお店で2万着

・インターネットのサイト上から50万着

合計 52万着

とのことでした。

ディバラのユニフォームの販売着数が

・CR7レベル

・CR7のイタリアでのもの

であることを考えるとディバラのそれは52万着よりは少ない可能性が高く、52万着の内2万着は『世界中の』とあることからは減らしても良さそうです。

よって

初日におけるディバラのユニフォームの販売着数は最大で50万着

と推定しました。

そして次に私はこれがいったいいくらぐらいのお金になるか考えてみる事にしました。

ローマ公式オンライン・ストアに2022/23のユニフォームは

・男性用のMaglia Home Elite, Uomo, 2022/23 110ユーロ(+ネーム20ユーロ、+パッチ10ユーロ)

・男性用のMaglia Home, Uomo, 2022/23 90ユーロ(+ネーム20ユーロ、+パッチ10ユーロ)

・子供用のMaglia Home, Bambini, 2022/23 70ユーロ(+ネーム15ユーロ、+パッチ10ユーロ)

の3種類がありました。ディバラのユニフォームの販売着数なので+ネームは確定として50万着が全て同じ種類と仮定して各々の最安値で計算すると

・男性用のMaglia Home Elite, Uomo, 2022/23 50万着×130ユーロ=6500万ユーロ

・男性用のMaglia Home, Uomo, 2022/23 50万着×110ユーロ=5500万ユーロ

・子供用のMaglia Home, Bambini, 2022/23 50万着×85ユーロ=4250万ユーロ

になりました。


ここから更に踏み込んでこのユニフォームからローマに入るお金を考えてみます。

Calcio e Finanzaによるとローマがユニフォームの販売から徴収するロイヤリティは40%との話があるとのことなので、物凄く単純に価格の40%がローマに入るお金であると仮定して先ほどのものに当てはめると

・男性用のMaglia Home Elite, Uomo, 2022/23 6500万ユーロ×0.4=2600万ユーロ

・男性用のMaglia Home, Uomo, 2022/23 5500万ユーロ×0.4=2200万ユーロ

・子供用のMaglia Home, Bambini, 2022/23 4250万ユーロ×0.4=1700万ユーロ

となりました。

ついでなのでここからディバラのオペレーションのコストがどれほど賄えるかも考えてみます。

フリー・エージェントで獲得したディバラは移籍金が発生しておらず、年俸と代理人手数のみがオペレーションのコストになるかと思います。

ディバラの年俸の固定給には430万ユーロ~450万ユーロとメディアによって揺れが見られるけれど、ボーナスを含めた年俸は600万ユーロで一致しているので、年俸は600万ユーロと仮定します。なおこれは税抜き年俸になります。

Calcio e Finanzaによるとこれの税込み年俸は1110万ユーロになるとのことです。

ディバラは3年契約なので

1110万ユーロ×3年=3330万ユーロ

代理人手数料はディ・マルツィオさんによると400万ユーロとのことなのでオペレーションの総コストは

3330万ユーロ+400万ユーロ=3730万ユーロ

となりました。

ユニフォーム3種どの場合においても1年分の税込み年俸と代理人手数料を賄えた計算になります。

ただ価格の40%がローマに入るお金というのは常識的に考えてありそうにないので、おそらく価格の利益に対しての40%ではないかと思われます。よってその方向でも考えてみます。

レプリカユニは"ぼったくり”?定価のうちクラブに渡るのはこれくらい少ない…

この記事によると


1ユニフォームの平均価格49.45ポンドの分配率

2小売店:18.13ポンド(37%)

3メーカー利益:12.76ポンド(26%)

4付加価値税:8.24ポンド(17%)

5製造、出荷コスト:4.79ポンド(10%)

6クラブに支払うライセンス料:2.97ポンド(6%)

7マーケティングコスト:1.39ポンド(3%)

8配達:1.17ポンド(2%)


とのことなので分配率が同じで3と6が利益と仮定すると

価格に対する利益率は32%となります。

そうすると

・男性用のMaglia Home Elite, Uomo, 2022/23 6500万ユーロ×0.32×0.4=832万ユーロ

・男性用のMaglia Home, Uomo, 2022/23 5500万ユーロ×0.32×0.4=704万ユーロ

・子供用のMaglia Home, Bambini, 2022/23 4250万ユーロ×0.32×0.4=544万ユーロ

となりました。

いずれにしても初日の売り上げだけボーナスを除く1年分の税抜き年俸は賄えたことになりました。

以上です。

最後に私は算数が物凄く苦手なので計算の仕方が間違っていたらごめんなさい。


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