トッティ仕様のPCを買った話
知人の話に触発されて、デスクトップ・パソコン(以後PCと言います)を新調することにしました。
本体の奥行きが短くて、音の静かなPCを探しました。
するとELSA JAPAN(エルザ・ジャパン)という会社が販売し、図書館より静か、小型筐体などと謳う ELSA GALUDA(エルザ・ガルーダ)なる製品を見つけました。
PCの見た目も私好みだったため、詳しく見てみるとカラー・バリエーションが黒と白の二つあり、黒が4種類、白が2種類ありました。
現在使用しているモニターのフレームの色が黒だったので、選ぶとしたら黒色からですねと考えつつ、よっつの黒色のPCの仕様を確認すると搭載されている
グラフィック・ボード、GPU
なる部品の型番だけが異なるようでした。
この部品について調べると
グラフィック・ボード、GPUとはモニターに映像を出力するための部品のようでこの部品の性能如何で
・ゲームの画質や遅延の有無
・生成AIなどの生成速度
・動画編集や画像編集において、編集ソフトやその設定によっては編集速度
等に影響をするそうです。
そして黒色のPCに搭載されていたGPUは
Ndivia(エヌディヴィア)社の
・GeForce RTX 4070
・GeForce RTX 4070ti
・GeForce RTX 4090
AMD(エーエムディー)社の
Radeon RX7900XTX
の4種類で、GeForce RTX 4090はGeForce RTX 4000シリーズの、Radeon RX7900XTXはRadeon RX7000シリーズのフラッグシップ・モデルとのことでした。
フラッグシップ・モデル……ふむふむ、カルチョで言うところのバンディエーラですね。
ん、バンディエーラのRadeon RX7900XTX？
XTX？
ここで私はとんでもない事実に気づいてしまいました。
XTXがX=(ローマ数字で)10、T=トッティで10番・トッティ・10番
と読めるではありませんか。
バンディエーラの10番・トッティ・10番とくれば買う以外の選択肢がございますでしょうか？
その通り、ございませんよね。
けれど、ここで買う以外の選択肢を生み出そうとするプレッシングを受けました。
それはお値段です。
なんと税込で44万円。
お、お高い……。
いえ、バンディエーラのトッティですし、品質や性能を考慮すると高くはない可能性もあるけれど。
問題は私がPCであまりゲームもしなければ、生成AI、動画・画像編集もしないということです。
そんな私にはお高く感じたのです。
流石に型番に惚れ込んだだけで44万円も支払うのはもったいなくないですか？
私には性能を使いこなせず、不要の長物になる可能性大。
いや、でも、これトッティなのですよね。
なんかRadeon RX7900XTXの画像を見るとチョコモナカ・ジャンボの上に小さな換気扇を三つ並べて載せたような物体にしか見えないけれど。
XTX、うん、どう読んでも10番・トッティ・10番です。
10番・トッティ・10番が44万円とか、むしろ安い？
だって今のカルチョメルカートで全盛期のトッティを獲得しようと思ったら1億ユーロは絶対いるよね？
悩む私。
値段以外にも私に二の足を踏ます理由が二つありました。
・その1、トッティは生成AIが苦手
実は生成AIには少し興味のある私。ところがトッティ(Radeon RX7000シリーズ)は生成AIが苦手だそうで、生成イラストAIアプリの【Stable Diffusion】においては性能未満の生成速度しかだせず、生成AIに興味がある方はRadeon RX7000シリーズは避けた方が無難との情報が。
参考文献：【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめなグラボをガチで検証【GPU別の生成速度】
>最新ドライバーを適用したAMD Radeon RX 7900 XTXビデオカードでは、Stable Diffusion 1.5（DirectMLとMicrosoft Olive最適化バージョン）にて従来ドライバー（23.5.1）と比べて平均2倍のパフォーマンスを達成
という記事もありました。
AMD Software: Adrenalin Edition 23.5.2でStable diffusion V1.5の速度が2倍になるとありますが、こちらはMicrosoft Olive Optimized DirectML Stable Diffusion 1.5のことです。
— Lisaちゃん@PC自作 (@KotoriKanase) June 2, 2023
Stable Diffusion WebUI DirectML版のことではありませんので、注意してください。https://t.co/bkfEJwhmOJ
#AMD #RADEON #stablediffusion
— うーさん通信。 (@UdonSoba_Eater) June 1, 2023
Adrenalin Edition 23.5.2 リリース
注目は、
Microsoft Olive DirectML 最適化ですが
＜Olive適用データの場合に限る＞
と知ったのが何とも。
つまり既存モデルは効果無く、適用変換が
必要なのですが提供者がわざわざ変換する
とも思えず、恩恵はほぼ見込めない… https://t.co/ib2fCpdgh2 pic.twitter.com/Rp7GeGqwh7
AMD：RX 7900 XTXでStable Diffusion（v1.5）の512x512生成が 約19 it/s を出せる最適化のやり方を公開
— お～ともの家持 (@chimolog7) August 21, 2023
【手持ちのデータ】
・4070 Ti：21.3 it/s
・4080：23.6 it/s
速度的にはいい勝負だし、VRAM容量は2倍なのでVRAMを大量に使う用途なら勝機があるかも？https://t.co/cTRTWrVbvE pic.twitter.com/RhgNIGteaX
とのことで、良く分からないけれど手放しでよろこべるものではない雰囲気です。
せっかく少し興味があったのに……。
・その2、内臓ストレージはひとつだけ。
PCをお持ちの方ならご存知だと思うのだけれど、大抵のPCはCドライブ、Dドライブといった名前で内臓ストレージが二つ搭載されています。
けれどトッティ搭載のエルザ・ガルーダは内臓ストレージがひとつしかないとのこと。
44万円もするのに。
過去にストレージのデータをすべて消失してしまうという苦い経験をしたことのある私としては、何かあった時のためにデータを分けて保存したり、データのバックアップをとったりするのに内臓ストレージが二つ欲しかったところです。
調べてみると、内臓ストレージは自分でも増設可能のようだけれど、そうするためにはネジを外したりしてPC内部の部品を外し、 ストレージを取り付けてまた部品を元通りに取り付け直したりしなければならないとのこと。
素人には中々ハードルが高い上に、トッティ搭載のエルザ・ガルーダの製品ページにはそういうことをすると保証の対象外なること。また各種増設はサポートしていない旨の注意書きがありました。
ぐぬぬ。
何が何でも内臓ストレージは増やさせないという強い意志を感じました……。
その強い意思は何があったの？
ひょっとしてこの良さが分かる客だけが食べろ的なやつ？
一見さんお断り的な？
回らないお寿司屋さんの大将さんなの？
エルザ・ジャパンは銀座久兵衛なの？(きいたことのあるお寿司屋さんの名前を言ってるだけです。)
素人は黙って外部ストレージでも付けてろってこと？
そんなご無体な……。
外部ストレージも中々に面倒なのですよ。
付けたり、外したりね。
つけっぱなしにしようと思っても、置き場所に困ったりしますし。
44万円もするのだから内臓ストレージのひとつやふたつつけといて下さいよ！
お願い！
そんなこんなで悩み続ける私。
買うべきか、買わざるべきか。
私はじっくり考えることにしました。
私の心に問えば、即決で買うべきと答えます。
だってトッティだもの。
しかし、私の理性に問えば、いやいや、PCでゲームもしなければ、動画編集もしないのでしょう？それなのに型番だけのために44万円は流石にもったいなさすぎです。もっと安い製品にしましょう。ね？と答えます。
ある日には買おうと思い、またある日にはいや、やはりやめておこうと思う。
そんな日々を一ヶ月ほど過ごしたある日、フラッテージのことを思い出してしまいました。
あれだけローマ好き好き、ローマしか勝たんと言っておきながら、あっさりインテルに行くというダメージ不可避のコンボ。
ボクシングの井上尚弥さんのハード・パンチばりの衝撃で失神K.O.
気付いた時には病院のベッドの上。
何が、僕は頭脳で判断することを学んだですか！
自分の局部丸出しの全裸を自撮りしたあげく、それをSNS上に流出させてしまうお馬鹿さんのくせに格好をつけちゃってまぁ！
格好つける前に服を着なさい、服を。せめて下着だけでも！
服も着ないのに頭脳だぁ？
君には似合わないよ！
大事なことほど頭脳ではなく、心で決めなさいよ！
君の心は泣いてるよ！
ローマしか勝たん……ローマしか勝たんって泣いているよ！
一番大事なところで頭脳なんかに頼りよってからに！
この大馬鹿者めが……。
ワシはお前にローマでバロン・ドールをとらせてやる算段までつけていたというのに……。
大馬鹿者めが……。
シャビエル、アントゥネス、ローマと言えばやっぱりポルトガル人！
大活躍間違いなし！
レナト・サンチェス、お前が本物のフラッテージじゃ！
と夜な夜な唇を噛み締めたあの屈辱の日々が走馬灯の如く蘇ってきたのです。
私は恥じました。
あの屈辱の日々を忘れ、フラッテージと同じ過ちを犯そうとしていた自分を。
そして決意しました。
フラッテージに心で決めるとはどういうことなのか、ローマしか勝たんの真髄を見せ付けてやる！
と。
するとどうでしょう。
心は晴れ渡り、
Xなどというわけのわからぬ社号はTwitterに戻り、
気分はインテルの元オーナー、マッシモ・モラッティさんです。
そこからの私は早馬の如く駆け抜けました。
気づけば指定の銀行口座に購入代金を振り込んでいたのです。
ちなみに悩んでいる内にトッティが7%offの40万9200円になっていました。
しかし製品紹介ページをみると46万2000円のところを40万9200円7%offと書かれているではありませんか。
けれど購入のページでは44万円が40万9200円となっていました。
エルザ・ジャパンは数字が苦手な様子……。
しかし、この程度で不信感を募らせる私ではありません！
それどころか
まぁ、誰にでもミスのひとつやふたつある。気にしないでくれたまえ。それよりも急に割引などしてどうした？さては在庫が余って困っておるな？これこれ、あまり自分を安売りするでない。売れなくても堂々としていなさい。それが良い製品というものだよ。というかトッティを安売りしてはいけないよ。
となりました。
前述の銀座九兵衛も
中々元気があってよろしい。気に入った！どうかね、君はうちで働いてみる気はないかね？何心配するな、USBポートを外部ストレージで埋め尽くしてやるさ。
となり、
生成AIも
心配ご無用。私が一体どれだけローマのFW獲得を待っていると思うかね？一ヶ月はゆうに超えとるよ。何？生成には一ヶ月もかからない？ワオ！超高速！
となりました。
何故なら私はイタリアきっての紳士、モラッティさんだからです。
採算度外視で好きな選手を買い集め、最終的にモウリーニョさんと夢の三冠を達成したロマンに生きるモラッティさんである私はエルザ・ガルーダなる雌鳥に番(つがい)を求めて、南米の奥地、Amazon.comに飛びました。
PCの番と言えばそう、キーボードです。
私が気に入った番はAzio Retro Classic Artisan(エイジオ・レトロ・クラシック・アーティザン)のUSB版。
お値段3万円くらい。
キーボードにしてはお高い……。
凄く好みだけれど、お高い。
さては君はマイ・リトル・メッシのイトゥルベだな？
ふぅ、やれやれです……。
やれやれですよ、まったく。
秒です。
もう、秒でFFPの制限を突破してやりました。
イトゥルベを買わない理由なんてあるわけないだろ！人をなめるのも良い加減にしろ！
さぁ、ローマ。忌々しいFFPの制限は私がとっぱっらってやったよ。どこへでも好きなところにお行き。
愛に生きるモラッティさんである私はトッティとイトゥルベの愛の結晶も見繕ってやることにしました。
そう、マウスです。
しかし、中々好みの見た目のものが見つからず現在も捜索中です。
皆さん、おすすめのマウスやお気に入りのマウス等ありましたら教えてくれると嬉しいです。
というわけでトッティとイトゥルベをはべらかした私。
トッティ(Radeon RX7900XTX)はPCの電源を入れるとめっちゃ発光してびっくりしました。
なんか七色に光っている。
ちょっと恥ずかしい。
でもトッティだから我慢します。
そしてイトゥルベは私を救ってくれました。
私がこれまで使用していたPCが相当古かったせいか、それに付属していたキーボードの端子が新しいPCには接続できなくて、イトゥルベがいなければPCのセット・アップができないところでした。
やっぱりイトゥルベ好き！
それにしても今回の件で私はすっかりモラッティさんが板についた気がします。
なんだかいけそうな気がしてきました。
今ならモラッティさんのようにひと財産築けそうな気がしてきました。
私に新たな野望が誕生しました。
私は財産を築いて、ローマのオーナーになる！
フリードキンさんはローマを売る気はないそうだけれど、PSGのオーナーさんと仲良くなって2人で頼めばきっと売ってくれるです。
ワイナルドゥム、レナト・サンチェス、パレデズ。
ローマはPSGに頭が上がらないものね。
そんなわけで私はクラブ(ローマ)買収を虎視眈々と狙いつつ、今季のローマをトッティとイトゥルベと共に見守っていくことになったのでした。
トッティとイトゥルベも開幕戦の引き分けを悔しがっていたです。
次こそは3人でローマの勝利がみられると良いな。
終わりです。
※ちなみに私が購入したトッティとイトゥルベは以下になります。
ELSA GALUDA G5-ND G450E Radeon RX7900XTX搭載 32GB／1TB(ELGDG400-13F7XTX3210CWH1KTR)
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