UEFAリスト、ローマはコネを使ってイカサマをする
各紙報道によるとローマはUELのノックアウト・ラウンドに向けたUEFAリストを提出したそうです。
UELのグループ・ステージに向けたリストから変更できるのは最大で3名までです。
加えて、ローマにはFFPのブレイク・イーブン要件を満たせなかったことに関してUEFAと締結した和解協定により、List Aに登録する選手の合計コストは昨季のList Aの選手の合計コスト以下でなければならないという、いわゆるList A Balanceを黒字に保つ必要もあります(List A Balanceを黒字に保つの詳細はこちら)。
当初ローマの冬のメルカートの予算はおよそ180万ユーロともおよそ200万ユーロとも報じられていたのだけれど、私が推察するにこれは純粋な補強予算というより、このList A Balanceを黒字に保つためのマージンが180万~200万ユーロしかないためList A Balance上で計算されるコストがそれ以下になる選手しか獲得できないという意味だったのだと思われます。
だとするとローマはList A Balanceを黒字に保つためグループ・ステージに向けたリストにてアズムンとクリステンセンの登録を諦めたと言われているので、アズムンとクリステンセンのList A Balance上で計算されるコストは共に180万~200万ユーロを上回ることになります。
ローマがグループ・ステージに向けたリストに登録していてかつ冬のメルカートで放出した選手はベロッティとクンブラの二人になります。
となると現状のList A Balanceを黒字に保つためのマージンは180万~200万ユーロ+ベロッティとクンブラのコスト分になります。
ローマがこの冬に獲得したのはハイセン、アンヘリーニョ、バルダンツィ。
変更できるのは最大で3名。
枠3に対し選択肢はハイセン、アンヘリーニョ、バルダンツィ+グループ・ステージに向けたリストに入っていなかったクリステンセンとアズムン。
ここまでをまとめると
ローマはハイセン、アンヘリーニョ、バルダンツィ、クリステンセン、アズムンの中から3名を選び、なおかつその3名のList A Balance上で計算される合計コストが180万~200万ユーロ+ベロッティとクンブラのコスト未満でなければならない
となります。
ここまで考えて私は思いました。
あ、これバルダンツィのリスト入り完全に無理だわ
と。
だってレンタルで獲得したからそんなにコストがかかっていないはずのクリステンセンとアズムンですら180万~200万ユーロを上回ってしまうのでしょう?
バルダンツィ君、完全移籍よ。
しかも移籍金は1000万ユーロ+500万ユーロのボーナスと言われているのよ。
年俸だっておよそ120万ユーロと言われているのですよ。
いくらベロッティとクンブラ分のコストの余裕があると言ってもねぇ。
特にベロッティはフリー・エージェントで獲得したからそんなにコストかからないはずだし。
というわけでバルダンツィ君は最初から無理です。
実質的な選択肢は全員レンタル組のハイセン、アンヘリーニョ、クリステンセン、アズムンの4人!
あーあ、バルダンツィ君UELでも見たかったな。
残念。
そう思った私。
ここまでの話を聞いてこれを不思議に思う人は少ないと思います。
すみません、前置きが長くなってしまいました。
では、答え合わせです。
各紙報道によれば、ローマがリストの追加した三名は
アンヘリーニョ
アズムン
バルダンツィ
とのことです。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
は?
私がここまで長々と考えてきた理屈はどこに行ったの?
え、バルダンツィはコストが高いからリスト入りできないはずでしょ?
私の理屈間違ってたの?
それともまさか何かのイカサマでも使ったの?
結論から言うとローマはイカサマをしてました。
より正確に言えば、コネを利用したイカサマをしました。
実は最近ローマはUEFAと大変仲が良くてですね。二人は協力関係にあったのです。
各紙報道によるとUEFAとのコネを持つローマのダン会長とスルクCEOが自身らが役員を務めるECA(欧州クラブ協会)と共にUEFAに働きかけを行った結果、なんとUEFAはList A Balanceを黒字に保つためのマージンを1200万ユーロまで拡大してくれたそうで、これによりデ・ロッシ監督はコスト面を気にすることなく、純粋に技術面のみで3名を選ぶことが可能になったそうです。
ちなみに後にローマが公表したリストがこちらになります。
ふーん、あっそう。
悲しいけれど、ルールなんてあってないようなものね。
とりあえず、何をするにしてもコネは大事。
覚えておくです!
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