UECL Spareggi, ritorno ローマ対トラブゾンスポル
ローマ公式Twitterより試合前のWARM-UP動画
🔥 WARM-UP 🔥#RomaTS #ASRoma #UECL https://t.co/pUHzwIO7tF
— AS Roma (@OfficialASRoma) August 26, 2021
A disp.: Boer, Fuzato, Calafiori, Mayoral, Kumbulla, Diawara, Bove, Darboe
All. José Mourinho
A disp.: Kardesler, Turkmen, Ozdemir, Koita, Malli, Parmak, Kaplan
All. Abdullah Avci
Arbitro: Srdjan Jovanović (SRB)
Assistenti: Uroš Stojković (SRB) - Milan Mihajlović (SRB)
Quarto Ufficiale: Novak Simović (SRB)
Spettatori: 25.906
Incasso: 301.311€
Ammoniti: Veretout, Siopis, Edgar Iè, Mancini, Djaniny
試合の感想
さて、皆様如何だったでしょうか?我がASローマ・ロケットはUECLプレイ・オフ1st leg、セリエA第一節、そしてUECLプレイ・オフ2nd legを三連勝と三つの部品の切り離しに成功し、無事大気圏を突破いたしました。文字通りのロケット・スタートです。宇宙空間に入ったので、後は空気抵抗に邪魔されることなく、最高速のままひたすら銀河の彼方、目的地三冠に向かって突き進むのみです。三冠到着はもはや時間の問題と言って良いでしょう。
この壮大な計画が発表された時、中には
この赤字まみれ、低予算おんぼろロケットでロケット・スタートを切る?無理だね。打ち上げた瞬間に爆散するに決まっている!良いかね、こんなものはロケットではない、棺おけだよ、か・ん・お・け!
ということを言う方もおりました。実にひどい話です。ローマを信じないで何がファンですか。実にひどい。全くもってひどい。ええ、私は信じておりました。信じておりましたとも。
というのはまったくの嘘で前述のひどい話こそが私が思っていたことです。ごめんなさい。私は常々ローマは三冠(UECL、コッパ・イタリア、セリエAのタイトル)を獲ります等と三冠、三冠と口にしていたのだけれど、本当はうすうす気がついていました。そんなことは無理だと。だってローマは十数年近くタイトルは獲っていないし、ここ最近はUCL出場権すら得られていないのだもの。そんなの無理なのです。けれど言い出した手前、後には引けなくなり恥を忍んで言い続けていたのです。するとどうでしょう?こんな素敵な未来が待ち受けていたのです。私の傍らには、思い込みの力を司る神、プラセボ効果様がいたのです。
何が言いたいかというと何か思い悩み、困難にぶちあっている方にまったく心配は要らないです。あなたは必ず困難の乗り越えられます。困難を乗り越えるのに能力も手段の要りません。ただ乗り越えられると思うだけで良いのです。貴方の傍らにもプラセボ効果様がいるのだから。そのことを今日ローマが証明してくれましたと私は言いたいのです。
ふぅ、ついつい熱く宇宙的なことを語ってしまいました。ごめんなさい。何卒ご容赦下さい。これもすべてローマが悪いのです。なにせ我がローマが宇宙に飛びたってしまったのです。私が宇宙に思いを馳せてしまうのも仕方ないことなのです。
それでは私に宇宙的なことを語らせ、皆様に嬉しすぎて、こいつの頭、とうとういかれたな?と思わせた張本人達、極悪非道のASローマ・ロケット号の船員達を裁判にかけていきます。大好きな船員達を裁判にかけるだなんてことはしたくないのだけれど、悲しいかな、ここは法治国家なので罪は裁かれなければならないのです。ごめんよ。本当にごめんよ。
主犯格は間違いなくルイ・パトリシオです。試合後半に見せた彼の2度のビッグ・セーヴは遂にローマはシュチェスニーとアリソンの後継者を見つけてしまったと私に思わせるのに十分なものでした。けれどそこで自画自賛してあげたいのは、私の勘が
いやいや、そうと決め付けるのはまだ早計ではないかな?オルセンやパウ・ロペスだって2度、3度とビッグ・セーヴをしたことくらいあるではないか。
と囁いたことです。私は確かにその通りだと思いました。ふぅー、危ないところでした。また騙されるところでした。そうほっと胸をなでおろしたのもつかの間でした。迎えた後半ロス・タイム、ルイ・パトリシオが相手のクロスに対し飛び出してキャッチングに行き、着地した際にボールがこぼれたシーン、すぐ近くに相手選手がきていたので私は失点を覚悟しました。ところが彼は着地後すぐにボールに飛びつきに行き、しっかりとキャッチしたのです。私は思いました。
おいこら、私の勘、アリソンではないですか!どっからどうみても彼はアリソンではないですか!良いですか。私の愛したパウ・ロペスならこういう場面では絶対テンパって失点してしまうのです!まぁ、そこが彼の可愛いところでもあるだけれど。それはともかく見なさいよ!このルイ・パトリシオの冷静な判断力!この可愛げのない安定感!どっからどうみてもアリソンじゃん!
とね。
ようやく、ようやくです。ようやくローマはシュチェスニーとアリソンの後継者を見つけてしまいました。その安堵感たるや。私は安堵しすぎて魂が抜けていくのを感じました。もう少し気付くのが遅れていたら私はそのまま天国に旅立ってしまうところでした。死にかけました。よってルイ・パトリシオは殺人未遂罪です。
彼の罪はそれだけではありません。私は後半の最初に見せた彼のビッグ・セーヴにこの試合実況を務めたアレッサンドロ・スパルタ(Alessandro Spartá)さんが思わず
Mamma Mia!
と叫んでしまったのを聞き逃しはしませんでした。
Mamma Mia!
です。英語で言えば
My Mother!
つまりは
お母さん!
と叫んでしまったのです。
皆さんも小学生低学年のころに一度くらいは先生をお母さん!と呼んでしまったことがあるはずです。その時の恥ずかしさといったら・・・・・・。
それを大の大人であるスパルタさんがやってしまいました。それもトルコ以外の全世界で視聴可能な放送の中で。これ以上の辱めはないでしょう。それもこれもルイ・パトリシオの素晴らしすぎるビッグ・セーヴのせいです。このセーヴをみせられたら私だって思わず、お母さんと叫んでしまうのです。
よってルイ・パトリシオは殺人未遂及び辱めの罪により懲役10年の刑に処します。
これで彼は後10年はローマのゴール・マウスを護らなければならなくなりました。
彼の年齢を考えると実質終身刑です。
次の被告人はクリスタンテです。まずはこちらをご覧ください。
Daje Bryan!#ASRoma #UECL pic.twitter.com/7piAQz4zR5
— AS Roma (@OfficialASRoma) August 27, 2021
この素晴らしい右足、これぞクリスタンテというミドル・シュート!私は大興奮しました。それが彼の罪です。
興奮すると血圧が急上昇します。そして中には急激な興奮によって心臓発作を引き起こしあの世に旅立ってしまう方もいます。私は身体が丈夫な方ではないので、そのリスクも通常よりも高そうです。つまり私は彼の得点によって
心臓発作を引き起こしちゃうかも?という恐怖を感じました。
その罪によりクリスタンテは毎試合得点の刑に処します。
同じ罪状で一足先に服役中のムヒタリアンは今や毎試合のように得点し、私はそれに慣れきってしまったので、もはやムヒタリアンの得点如きではまったく興奮しなくなりました。実に安心です。なので彼も模範囚のムヒタリアンを見習って真面目に刑に服し、私を慣れさせなければなりません。
次はイバニェスです。私は彼が前半にコルネリウスにチャージしにいってノー・ファールでボールを奪ったシーンに痺れました。そして同じく前半で相手がペナルティ・エリア内に侵入してきてピンチになりそうな場面で彼がクリーンに相手のボールを奪った時にまたまた痺れてしまいました。おそらく彼はスタンガンを所持しているに違いありません。これは危ない!
そしてイバニェスのチャージによりコルネリウスが負傷してしまいました。これは過失致傷罪にあたります。
それらの罪によりイバニェスは1シーズンのカバーリングの刑に処します。
これにより彼はローマの選手が抜かれたりして私が危ないと思ったときに必ずカバーリングに来なければならなくなりました。
お次はザニオーロです。まずはこちらをご覧ください。
Quanto abbiamo atteso questo momento ♥️ pic.twitter.com/uL1XmYvKfn
— AS Roma (@OfficialASRoma) August 26, 2021
ザニオーロ、ローマで公式戦15点目。20年7月22日のセリエAスパル戦以来。15得点中11得点はオリンピコでのゴール https://t.co/4DW3ATLxkX
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) August 26, 2021
伊スカイより。ザニオーロ、トラブゾンスポル戦後。略あり
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) August 27, 2021
「代表招集を聞いてとてもうれしい。欧州王者のユニフォームを着られるのは光栄。彼らといるのはさらなる助けに。待ち遠しい」
伊スカイより。ザニオーロ、トラブゾンスポル戦後。略あり
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) August 27, 2021
「暗い時期もあったが、それも助けに。人として成長。多くを教わった。成長しないと。正しい道にいる」
ザニオーロの嬉し涙に私は思わずもらい泣きしそうになりました。良かった。本当に良かった。動画では消去されているけれどザニオーロのゴールの時、実況のスパルタさんが
Bentornato(お帰りなさい)
と言っていたのも泣きそうになりました。
そしてこのTweet
イタリア、ローマ(2021年8月26日) 以下の声明文がローマ 3-0 トラブゾンスポル戦の後に公開された投稿を経由し彼の個人のInstagramアカウントを通じ、ザニオーロによってリリースされました。
"I'm back."
-22-
For immediate release pic.twitter.com/OsKx8lnbLb
— AS Roma English (@ASRomaEN) August 26, 2021
私は良く知らないのだけれど、"I'm back."+背番号(22)のふたつのみが書かれた声明文はバスケット・ボールのマイケル・ジョーダンさんがシカゴ・ブルズに復帰するときに出した声明文の真似なんだそうです。
23 years ago today, Michael Jordan's agent sent out this press release via fax.
— Tommy Beer (@TommyBeer) March 18, 2018
Had Twitter existed back then, "I'm Back" might be the single most re-tweeted tweet of all time pic.twitter.com/zzBnzsxkQP
とりあえず感動させようしているのは伝わってきました。これは泣かそうとしにきてますね。
人を泣かそうとするのは良くない!
よってザニオーロは今季はもう怪我をしたらダメ!の刑に処します。
これでザニオーロは今季は怪我ができなくなりました。
ふぅー、危なかったです。ありとあらゆる手で人を泣かそうとするバッド・ボーイのザニオーロなら怪我を負うことで泣かしにきてもおかしくありません。もしそうなったら私は絶対泣かされてしまうので先手を打っておきました。
次はペッレグリーニです。前回のトラブゾンスポル戦での得点といい、この試合の前半に見せた後ろからの浮き球に滑り込むように空中でシュートに行ったシーン、後半のヒール・パスといい、ここ数試合のベッレグリーニはフランチェスコ・トッティが選択しそうなプレイをしているなと感じました。そう思うとなんだか切なくなりました。
よってその罪によりペッレグリーニはローマで現役引退の刑に処します。
彼には現役を終えるまでローマでプレイすることで未だにトッティの喪失に切なさを覚える人達の拠り所になる義務が課せられました。
最後に首謀者、ジョゼ・モウリーニョさんです。まずはこちらをご覧ください。
"モウリーニョさんは試合の始まる前にローマの賛歌を歌う”
🔊#Mourinho canta l’inno della Roma prima dell’inizio del match 🔝#ASRoma #RomaTrabzonspor
— Jacopo Aliprandi (@AliprandiJacopo) August 26, 2021
pic.twitter.com/4QgLnKlpp2
”(モウリーニョさんの)純粋なパッション”
Pure passion 💛❤️ 𝗝𝗠 pic.twitter.com/ntn7ypArOr
— AS Roma English (@ASRomaEN) August 26, 2021
モウリーニョ、ローマ監督就任から公式戦最初の3試合全勝は過去30年で13年ガルシアに続く2人目 https://t.co/pj1jMntgKG
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) August 26, 2021
伊スカイより。モウリーニョ、トラブゾンスポル戦後。略あり
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) August 27, 2021
「(次節出場停止で)ザニオーロに2日休むか聞き、彼はチームといたがった。意味することあり」
「エイブラハムのフィジカルコンディションはまだ万全でない。彼の質とメンタリティーは周知」
伊スカイより。モウリーニョ、トラブゾンスポル戦後。略あり
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) August 27, 2021
「3勝であり、30勝でないことを理解する必要。私は58歳で998試合の経験。周囲の熱狂で言うべきでないことを言うことはない。冷静維持」
「ペッレグリは明日明後日にも契約延長にサインすべき。我々にとって重要。近くサイン」
なんというか、モウリーニョさんは振る舞いといい、結果といい、言葉といい、カリスマ性が凄いと思います。そしてモウリーニョさんのような方は無意識の内に人を洗脳してしまうところがあると思います。私はもう洗脳されてしまいました。洗脳は良くない!
よってその罪によりモウリーニョさんは
「俺服役中だから、まだ刑期残ってるから。ごめんな。」の刑に処します。
流石、首謀者です!ここで極刑が出ました!これは重罰です!
意味が分からない?
あの、かの有名な「俺服役中だから、まだ刑期残ってるから。ごめんな。」をご存知ないのですか?
そんな馬鹿な!
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
あぁ、わかりました。すみません。業界用語を使ってしまっていたです。
世間一般では”アレックス・ファーガソンさんのマンチェスター・ユナイテッド王朝の刑”
というのでしたね。
この刑はアレックス・ファーガソンさんのように低迷しているチームを率いて長期政権を築き、黄金期を迎えることを義務付けるものなのだけれど、この刑に服す人は必然的に他クラブからの引き抜きのお誘いが後を絶えなくなってしまうのです。そしてそのお誘いに対し、受刑者は口を揃えて
「俺服役中だから、まだ刑期残ってるから。ごめんな。」
と答えることから業界用語では”アレックス・ファーガソンさんのマンチェスター・ユナイテッド王朝の刑”のことを「俺服役中だから、まだ刑期残ってるから。ごめんな。」というのです。
これでローマにおけるモウリーニョさんの長期政権が決定しました。
なお
ザニオーロのユニが引っ張られた時、真っ先に駆けつけたエイブラハム、絶対良い人疑惑
は証拠不十分により
エル・シャラーウィの久しぶりの得点は祝うべきか問題
È il suo proprio 😍 pic.twitter.com/SAdbz6Kh3E
— AS Roma (@OfficialASRoma) August 26, 2021
は彼ならこの程度はやれて当然、祝うべきではない。祝うべきか論ずること自体が不敬
との物言いがついたことより不起訴処分となりました。
これにて閉廷。
さて、ここまで私のくだらない茶番を読んでくださった心優しき皆様本当にありがとうございました。自分で書いていて思ったのだけれど、どうやら私は公式戦3連勝が嬉しすぎて、本当に頭がおかしくなってしまったようです。それもこれも全てASローマ・ロケット号の船員達のせい!私は悪くない!悪いのはローマ!ローマが強すぎるからいけないのです!これは完全にフットボール・フリークスでいうところの #許さんぞ北川 ならぬ #許さんぞASローマ 案件。
北川さんが私なら
皆さん、聞きましたか?犯人はこの人です!私ではありません。 #許さんぞASローマ をつけてASローマを炎上させて下さい!!!
って言うに違いないのです。書いていたらなんだが本当に腹が立ってきました。うー、うー、絶対三冠とってよね。取れなかったら許さんぞASローマ!!!!
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