セリエA第7節 ローマ対エンポリ


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試合の感想

ローマはモウリーニョさんの意向をうけてウディネーゼ戦でルールではセリエAの公式アンセムが流される前にチームのアンセムを流すことが義務付けられていることを知りながら、セリエAアンセム後に(ローマの選手達がピッチに揃ってから)チーム・アンセムを流し、FIGCが手続きを開始されたと報じられていました。なのでこの試合でセリエAアンセム後にチームアンセムのイントロが流された時は齢90越えでこの反骨精神、やりますねと感心していたのだけれど、ローマはそんな私の想いを軽々と超えていきました。なんとルールに抗うのではなく、アンセムのイントロだけ流して、後は観客にアカペラで歌ってもらうという方法をとったのです。

私はやられました。ローマの年齢を重ねたが故のスマートな手法にやられてしまいました。ローマ素敵!私もこういう年の取り方をしたいと思いました。(後から知ったのだけれど、これはアクシデントで本当はフルで流す予定だったのだけれど、ローマの選手達がピッチに揃うのが遅れたせいで、キック・オフ時刻まで時間がなくなり、イントロで中断せざるを終えなかったそうです。)

この試合はそんな素敵な始まりに相応しいものだったと思います。まずモウリーニョさんが私が過労死を心配していたクリスタンテを休ませて、代わりにダルボエを先発させてくれました。そしてそのダルボエもほぼミスなく及第点の働きをしてくれたのではないかと思います。一度だけパス・ミスからシュートまでもっていかれる場面があったけれど、マンチーニがきっちりカバーしてシュート・ブロックをしてくれました。ありがとう。マンチーニの頼れる姿をみれてモウリーニョさんも嬉しかったに違いないので、このダルボエのパス・ミスは減点要素というよりむしろ加点要素だと思います。ただ心配なこともありました。ダルボエが後半の早い段階で筋肉の痙攣によりピッチを後にすると、代わりに投入されたのがクリスタンテだったのです。ディアワラでもビジャルでもなくクリスタンテ。2-0で余裕のある展開に見えたのにクリスタンテ。今日は全休に違いないと思っていたのにまさかの半休。モウリーニョさんがクリスタンテを頼りにし過ぎていて心配です。それだけクリスタンテが有能であるという証でもあるのだろうけれど……。クリスタンテが今シーズン生きて終えることができるかどうかは、ダルボエにスタミナがつくかどうか次第だと感じました。ダルボエ、うなぎをたんと食べて!

次にペッレグリーニが自身の契約更新を自らのゴールで祝うという素敵なことをしてくれました。それも貴重な先制点&難易度高めそうなシュート・コースに決めてくれました。ペッレグリーニ、格好良いです。おまけにこんな素敵な写真まで残してくれました。映画のワン・シーンみたい。


そしてムヒタリアン。しれっと1得点1アシストの大仕事をしてくれました。エイブラハムのポスト直撃シュートの跳ね返りを押し込むという効率の良さに私は熟練の職人技をみた思いがしました。得点関係ならなんでもお任せムヒタリアン。ついでに守備も頑張るムヒタリアン。大好き!

エイブラハムと言えばシュートがゴール・ポストやクロスバーに当たることが多いなと思っていたのだけれど、どうやら本人も気にしていたようで

"誰かゴール・ポストとクロス・バーを取り除いて。 今シーズン既に6回僕はそれに当てている。"

とTweetしていました。エイブラハム可愛い。


また試合後にエイブラハムについてモウリーニョさんが

試合中に点を決めない時何もしないストライカー達がいる。次に得点しなくともピッチでベストの中にいられるストライカー達がいる。これがエイブラハムだ。彼は途方もない、並外れた試合をした。ゴールはやってくるさ。

とコメントしていてなんと美しいコメントなのだろうと思いました。

今日気付いたことの一つはモウリーニョさんがお相撲さんがどすこい、どすこいってするときみたいな態勢、中腰っていうのかな?でテクニカル・エリアから戦況を見つめたり、指示を出したりしている事が多いことです。なんだかその態勢が”気合だ、気合だ”の台詞で有名なアニマル浜口さんを連想してツボッてしまいました。「(浜口)京子!京子!」ならぬ「クリスタンテ!クリスタンテ!」と連呼しそうなアニマルモウリーニョさん。可愛い。そのアニマルモウリーニョさんはOptaによればこの勝利でセリエAのホーム・ゲームで42試合連続無敗となり、イタリアの1部リーグで勝点3制時代の監督記録(1994/95以降)となるそうです。すごーい!


この試合はシュートは何本かうたれたけれど危なげな場面がなく、内容が今季一番の出来だったように思います。凄く安心して見られました。やったです。

この試合でカルスドルプが足首に打撲を負ったそうなのだけれど、問題はないそうで、途中交代したスモーリングも筋肉痙攣のみで問題はないと報じられています。またザニオーロが交代時にゆっくり動いて遅延行為とみなされ、イエロー・カードを出されてたのだけれど、疲れと屈筋の問題で急ぐ事ができなかったのだそう。ペッシーナの怪我を受けてイタリア代表に追加召集もされたのだけれど、この屈筋の問題のリスクを踏まえ辞退を余儀なくされたそうです。次節までには代表ウィークがあるので、間が空くから、それまでに皆が万全な状態になってくれたらよいのだけれど。

それはさておき、次節はビッグ・マッチユーヴェ戦です。ユーヴェはまだ完全に復調したととは言いがたいと思うので、なんとかやっつけて欲しいです。今日のしあいができるやらやっつけられるはず。だよね?ローマ。


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