なぜローマとナポリのファン達は仲が悪いのか？

 

ローマのファン達がナポリのファン達と姉妹関係にあるレッドスター・ベオグラードのファン50名に襲われる

↓

ナポリ対クレモネーゼ戦にてナポリのウルトラスが陣取るゴール裏席、クルヴァBに掲げられたナポリのグループの一つ、Fedaynのバナーの隣にセルビアの旗が登場しました。上の件に関連しているとみられています。

↓

レッド・スター、ローマのサポーターズ・グループから奪ったバナー達を燃やす


ということがあって物騒な雰囲気が漂うローマとナポリのファン達。

なぜこんなに仲が悪いのだろうと不思議に思い、調べてみました。

Corriere della Seraによると

我が国のウルトラの歴史の中の最も有名な関係の断絶はナポリターニとロマニスティに関するものだ。1970年代の終わりに生まれたその友好関係はイタリア北部のビッグ・チーム達に対抗する、ウルトラ界のイタリア南部の連合の一種として紹介されていた。当時のナポリの熱狂的ファンの長たちの1人、パルンメッラことジェンナーロ・モントゥオーリはローマのサポーターズ・グループCucs (commando ultrà curva Sud)からヒントを得てスタディオ・サン・パウロのホット・セクターをCucb (Commando ultrà curva B) と名付けたほどだったと言われている。ローマ対ナポリ、そしてナポリ対ローマはフェスタだったのだ。彼らはそれらを呼んでいた、太陽のデルビーと。交じり合って一緒に試合を見ていたファン達故に。その姉妹都市提携はフランチーニの土壇場での同点ゴールの後、ナポリの選手のサルヴァトーレ・バーニが試合の終わりに、闘志に燃えたトランス状態の中でジャッロロッシのファン達へ傘のジェスチャーをした、1987年10月25日のイタリアの首都で荒々しく砕かれる。それが終止符となった。こんにちでも多くの人が和平を願っている。とても無理な話だが。

とのことでした。

またGoal.comは

サルヴァトーレ・バーニの傘のジェスチャーはローマとナポリの牧歌的な関係を止めるという意味で特別な重みを持つエピソードであったが、それの特筆すべきは少し前から揺らいでいた感情のクライマックスであったということだ。まさにその前のシーズン、ラツィオからナポリへのブルーノ・ジョルダーノの移籍という”罪”が原因で1986/87のそれから揺らいでいた感情の。ジョルダーノはスクデットに相応しいナポリの攻撃陣にするためにマラドーナが選んだ銃口であり、そのアルゼンチンのカンピヨーネにとってla 'MaGiCa'(マラドーナ、ジョルダーノ、カレカのトリデンテ)を完成させる男であった。当時のナポリのオーナーであったフェルライーノは新しい攻撃のパートナーは誰かを 'Diez' に尋ね、ディエゴはトラステーヴェレのストライカー、ビアンコチェレステノの心臓であり、故にローマの人々に絶対好まれない者に投票する。このことを知るにはジョルダーノがジャッロロッシのサポーターに絶えず狙われていた当時のイタリアの首都のデルビーのテープを巻き戻せば十分だ。ユニフォームの変更はロマニスティがそのFWに対してのカルチョ的な意味での尊敬を変えることはない。彼がヴェスヴィオの下に降り立ってからも、同じように扱われたのである。それらはナポリの最高の選手達と秘蔵っ子達の一人に対する”信仰の分身のような存在”の敵意と折り合いをつける必要に遭遇させ、ナポリのファン達からほとんど評価されない態度だ。こうしてカップルはあまり強固な関係ではなくなり始め、その下で論争の炎は次第に高くなり、バーニの傘のジェスチャーによって1987年のローマ対ナポリで引き返せない点を知ることになる。

としていました。

ちなみに傘のジェスチャーというのはこのサイトによると

『腕に反対の手を当て片方の手を握りしめ、顔の高さまで持ち上げる

通称 gesto dell’ombrello（傘のジェスチャー）と言われ、今回紹介した中でも最大級のタブーな仕草です。いわゆる中指を立てるのと同等の意味で、敗者に対して、屈辱を連想させたり、侮辱する意図があるとみなされます。』

とのことで動画で見ると


こんなジェスチャーで

実際にバーニさんがそのジェスチャーをしているの所を捉えたお写真がこちらになります。


そしてバーニさんがそのジェスチャーを行った試合の映像がこちらです。



以上です。


コメント

  1. 匿名2023年2月21日 19:09

    狼司書さん、更新ありがとうございます。
    某サッカーゲームでnポリと対戦すると太陽のダービーと言われていると言ってたときに、仲よくない印象なのに、なんでそんなあったかい名称がついてるのか不思議でした。
    今回、おかげで理由がわかりました。ありがとうございます。

    この時期まだあったかくなりませんが、司書さんお体を大事に、楽しみにしていますので引き続き更新よろしくお願い致しますm(_ _)m

    返信削除
    返信
    1. おおかみ司書2023年2月22日 11:26

      匿名さん、コメントありがとうございます。

      >今回、おかげで理由がわかりました。ありがとうございます。

      とても嬉しいお言葉をありがとうございます、調べた回があったです。

      体調の心配までありがとうございます。匿名さんもお体大事になさってください。お互い健康な日々が送れることを祈るばかりなのです。

      削除

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